大きな目、鋭い歯、ギラリと光る金茶色の魚体…一度食べれば病みつきに、高級魚「クロムツ」は今が旬
〈あゆLOVEフィッシング―上園あゆみ〉 【写真】初めてのクロムツ釣りにドキドキする上園あゆみ
大きな目、鋭い歯、ギラリと光る金茶色の魚体。高級魚として知られる「クロムツ」は今が旬! 濃厚な脂と上質な白身が人気の魚です。漁獲量が少なく、全国的には希少な魚ですが、鹿児島ではたまにスーパーで見掛けることがあります。大型で質の良い県産のクロムツは県外でも評価が高いとか。高級魚となるとなかなか手が出せませんが、今回は鹿児島にクロムツ釣りの船があると聞き、枕崎市の白沢津港から出港している「光進丸」=090(1516)4341=に乗船しました。 船長に教わり、胴付きに3本針の仕掛けを自作。歯が鋭く、大型になるクロムツに負けないように仕掛けも太め、さおも頑丈なもので挑みます。目標は2匹以上を同時に釣り上げる連掛け。朝7時半、枕崎の沖合で、いざ挑戦開始! 水深はおよそ130メートル。釣りの区分で言うと中深海の釣りで、200号(750グラム)~300号(1125グラム)の重りを付けて海底まで仕掛けを落とします。エサはイワシやサバの切り身。いろんな釣りをしてきましたが、まだやったことのない釣りに挑戦する瞬間は、いつもドキドキです。
しかしこの日は潮が悪く仕掛けもほとんど動かず、このまま釣れないのかな~と、若干諦めムード。すると、10時半ごろ初の当たりが。水面に顔を出したのは45センチを超える見事なクロムツ。思わず「やったー」と声が出てしまいました。船長によると、コツはさおに当たりがあったら豪快に合わせをいれて、しっかりと口にハリを掛けること。クロムツは歯が鋭いので、飲み込まれると糸が切れてしまうことがあるそうです。 その後、連掛けも達成。そしてうれしいことに、釣れる魚はハチビキやウッカリカサゴなど高級魚ばかり。頭の中はこの後のごちそうでいっぱいです。一度食べれば病みつきになるというクロムツの料理方法は刺し身、煮付け、鍋、塩焼きなど多種多様。みなさんも、この冬は身近な釣り場で高級魚クロムツ釣りにチャレンジしてみませんか?
南日本新聞 | 鹿児島