信越に大雪、野沢温泉で115センチ 飯山線で折り返し運転も
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日本海側を中心にした大雪は、気象庁が14日午後まとめた気象情報で16日まで警戒が必要となることが分かりました。長野県北部の野沢温泉村では14日午後に積雪115センチを記録。長野、新潟を結ぶJR飯山線は長野発の普通列車が雪のため途中で折り返し運転に。各所に大雪警報が出ており、同日からの大学入試センター試験などへの影響が心配されています。
気象庁が14日午後5時前に発表した大雪などに関する全般気象情報によると、雪はまだ続き、16日にかけて北日本から西日本の日本海側を中心に大雪、吹雪などによる交通障害、暴風、高波への警戒が必要。東日本や西日本の太平洋側でも大雪となるところがあります。 15日午後6時までの24時間に予想される降雪量は多い所で北陸で90センチ、東北・東海・中国地方で70センチ、関東甲信・近畿地方で60センチ、北海道40センチ、四国20センチなど。その後16日夕にかけても降雪が予想されています。 北日本から西日本では16日にかけて非常に強い風が吹き、吹雪くところもあるほか、海も大しけになるところがあるとしています。
気象庁によると14日午後3時現在の長野県内の積雪は野沢温泉115センチ、小谷(おたり)86センチ、飯山76センチ、信濃町74センチ、菅平62センチ、白馬56センチなど。新潟県では長野県に接する津南町(つなんまち)で176センチ、十日町137センチ、湯沢124センチなどです。 同日午後4時過ぎ、気象庁は長野県北部や中部で大雪警報を継続または新たに発表し、15日明け方までの注意を喚起。新潟県でも中越、上越で引き続き大雪警報を出し、警戒を呼び掛けています。 JR飯山線はこの日午前10時27分長野発越後川口(新潟県)行きの列車を、戸狩野沢温泉駅で折り返すなどの影響が出ました。同駅では、エンジンを動かしライトをつけて待機する除雪車の姿も。
飯山線の沿線は千曲川沿いの住宅などがすっぽり雪に覆われ、降り続く雪にかすんでいました。各駅には気懸かりな様子で家族や客を待つ人たちもいました。 JR長野駅前では一時強い降りとなった雪がぬかるんで買い物客や旅行者を驚かせました。白馬などの良質の雪を目当てに訪れている海外からのスキー客も長野駅のコンコースで行き交い、早々にグループで東京行きの北陸新幹線に乗り込む姿も見られました。
----------------------------------- ■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説