昆夏美&大原櫻子がWキャスト主演 世界初ミュージカル化作品「この世界の片隅に」
昆夏美(32)大原櫻子(28)が10日、東京・日生劇場で、ミュージカル「この世界の片隅に」東京公演開幕記念会見に出席した。2人はダブルキャストで、主人公の浦野すずを演じる。 同作は、こうの史代氏による同名漫画を原作に、太平洋戦争下の広島・呉市に生きる人々を描いた物語。これまでに映画化、実写ドラマ化されているが、ミュージカル舞台化は初めて。 初日公演に参加した昆は「お客さまが来てくれることで作品が誕生するのは本当だと感じた」とし、「どういう作品が繰り広げられるのだろうという感じで最初は静かだったけど、徐々に作品の温度を感じて笑いや拍手が起こり、届いてるのかなという印象でした」と振り返った。 大原は初公演前の会見となり、通し稽古を終えた段階となった。「私自身も初日の公演を見て、お客さんが温かい気持ちで劇場を後にできるなと感じました」と話した。 昆は「戦時中の話なので、戦争の悲惨さは描かれてるけど、重きを置いているのがすずの成長の話なので、見たお客さんが笑顔で帰れる温かい物語なっています」。大原は「新しい作品が生まれる瞬間に自分が立ち会えているのは光栄なこと。原作をリスペクトしつつミュージカル化することの意味を考えながらの稽古期間でした。温かい人たちが温かい空気の中、温かい作品を届けられているのがうれしい。この作品のもつメッセージや温度感、そして日本人が作る日本人の物語を感じて欲しいです」と、それぞれアピールした。 この日、北条周作役の海宝直人(35)村井良大(35)、音楽担当のアンジェラ・アキ(46)も出席した。 東京公演は30日まで行われ、その後は6月6日の北海道公演を皮切りに岩手、新潟、愛知、長野、茨城、大阪、広島で公演する。