〈1.1大震災〉10日遅れも、広がる笑顔 七尾・天神山、朝日小で授業開始
七尾市の天神山小と朝日小は19日、10日遅れで3学期の授業をスタートし、児童が友達との久しぶりの再会を喜んだ。避難所となっている天神山小では、児童が避難者を気遣いながら学校生活を過ごした。 天神山小では全校児童219人のうち182人が登校し、午前中のみ授業が行われた。寝ている避難者に配慮して、午前8時に玄関を開け、児童は次々と校舎に入った。教室が避難場所として使われているため、一部の学年は教室を移し、トイレも使用場所を分けた。 始業式はなく、各教室で教員が「廊下は静かに通る」など、校内に避難者がいることを前提に行動するよう呼び掛けた。余震に備え、机の下に身を隠す訓練も行われた。 3年の長坂優作君(9)は「全員はそろわなかったけど、みんなと会えてよかった」と声を弾ませた。避難している見村光子さん(78)=同市藤野町=は「子どもたちは気を遣って静かにしてくれていたのでありがたい」と話した。