“天才タマゴ” トヨタ「エスティマ」登場! 296.5万円~新世代ミニバン市場を開拓した功労車【今日は何の日?5月30日】
●他社からも追随、そしてオデッセイが登場
エスティマがパイオニアとなった新世代ミニバンの流れに他のメーカーも追随した。1991年に日産から「バレットセレナ」、1994に三菱から「デリカスペースギア」、そして3列シートを持っていなかったホンダからは、1994年に「オデッセイ」が登場した。 オデッセイは、エスティマ以上に乗用車的で、車高の低いスマートなデザインながら、3列シートの広い室内空間を確保し、デビューの翌1995年には販売台数12万台を超える空前の大ヒットを記録した。 さらに1997年に日産「エルグランド」、2002年にトヨタ「アルファード」が登場して高級ミニバンが人気を博したことから、エスティマの人気は徐々に右肩下がりとなってしまった。 最終的には、初代から30年続いたパイオニアのエスティマは、その役目を終え2019年に生産を終えた。 ・・・・・・・・・ もともと初代エスティマは、日本より先に北米市場でデビューしたという経緯がありながら、海外では少し小さかったので人気が得られなかった。そのため国内専用車になり、それが結果としてグローバル化の時代に合致しなくなり、車種整理の対象になってしまったのだ。 毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。
竹村 純
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