ANAが新型ボーイング787-10、国内線仕様を初公開──JALのエアバスA350に対抗へ!
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主力は777から787へ
3月25日、ANAホールディングス(以下、ANA)は、国内線仕様のボーイング「787-10」を、羽田空港ANAエアフレームメンテナンスビル(格納庫)で披露した。 ボーイング787-10は、787シリーズで最長の胴体を有するモデル。国内線への導入は国内航空会社としてANAが初となる。現在、国内線の主力であるボーイング「777」シリーズの後継機とし、国内線主力機材を787シリーズに統一することで、より高い効率性を追求するという。 ANAによれば、これまでの777シリーズと較べ約25%の燃費改善が見込まれるほか、二酸化炭素などの排出量や騒音も抑える。 新型機について同社の矢澤潤子取締役常務執行役員は「国内線としては787-9と787-10を、組み合わせながら大型機を育てていきたい。従来の777とくらべ高い経済性を誇り、効率性も良く、環境にやさしい。ユーザーにアピールすべき点は多い」と、述べた。 新しいANAのボーイング787-10は全429席で、うち28席がプレミアムクラス。座席間隔は約127cmで、ゆとりあるスペースを実現。最新のシートには、15.6インチのタッチパネル式パーソナルモニターも装備する。さらに、電動リクライニング機構や座席間の大型ディバイダー、大型フットレスト・レッグレスト、小物入れ、パーソナルライトなどを備えた。 401席ある普通席はトヨタ紡織株式会社と共同開発したシートを導入。13.3インチのタッチパネル式パーソナルモニターを装着する(最前列は10.1インチ)。国内線普通席では現時点で最大サイズだ。 さらにPC電源・USBポートも装備。テーブルやアームレストの高さ、角度、形状などを誰もが心地よいと感じる設計にしたという。 新型ボーイング787-10の初便は、3月27日(水)にANA59 便として就航(10:00 東京・羽田発、11:35札幌・新千歳着)。ANA国内線の次世代のフラッグシップとして羽田=札幌、福岡などの幹線に順次投入される。
文と編集・稲垣邦康(GQ) 写真・安井宏充(Weekend.)