（左から）ソフトバンクの佐藤直と周東

　◆日本ハム3―10ソフトバンク（30日、エスコンフィールド北海道） 　【コラム・好球筆打】 　最終スコアは10―3と大勝に終わったが、何より大きかったのは6回の追加点だった。1死一塁の場面で6番正木の4球目に一走の近藤がスタート。正木も低めの変化球に食らいつき、左中間を破る二塁打で近藤を一気に本塁へ迎え入れた。 ■爆肩VS爆速！ 周東佑京vs万波中正の名勝負【動画】 　小久保監督は「作戦のことは言えません」と戦術面を明かすことはなかったが「モイネロも本調子でなかった」と振り返っていただけに、エンドランを仕掛けて追加点を狙いにいったに違いない。その差配に選手がしっかり応えて貴重な2点目につながり、最終的に大勝を呼び込んだ。 　そんな試合で個人的に関心を持ったのは、今季初めて組まれた1番佐藤直、2番周東の並びだった。言うまでもなく2人はチームを代表する俊足の持ち主だ。この日は佐藤直が1打席目から3打席連続三振。4打席目は遊ゴロと出塁できず、こちらが望むような「2人で足を使った攻撃」は見られなかったが、先発オーダーが発表された時からワクワクしていた。 　この先、またいつこの2人が1、2番に名を連ねるか分からないが、その都度こちらは胸を躍らせることだろう。それほど機動力を武器とした攻撃にはひかれるものがある。実現するには佐藤直の奮起が必要だが、来季以降を見据え、何とか形にならないかと願わずにはいられない。次回が待ち遠しい。 （石田泰隆）