上司や友人、家族にする「転職相談」は役に立たない? 人材コンサルが教える“受け取り方”の正解は
これまで、あなたは転職相談を誰にしてきただろうか。会社の同僚、先輩、上司、もしくは会社とは無関係の友人だろうか。兄弟や両親、妻や夫のようなパートナーに相談するという人もいるかもしれない。 【TOP9】転職相談してみたい有名人2位は「タモリ」、1位は? 一方、他人には転職相談をしたことがないという人もいるだろう。後に転職の報告はするが、事前に転職相談はせず、自分で考え、そして決断したという人も少なくないはずだ。 相談した相手次第では、自らの転職判断をゆがめられる可能性がある、そう警戒する人もいるのだろう。 親しい人にした転職相談をどう役立てるべきか、注意したい転職相談のポイントについて考えてみよう。
◆最も多い転職相談は「転職の損得勘定」を評価すること
転職の際、人に相談したくなるものだが、もらった助言にどのくらい従うかは悩ましいのではないだろうか。転職相談をする人の動機、それは転職に失敗したくないからだ。 この転職の判断が正しいのか、自信がない場合もある。仮に、いい転職になると確信していても、第三者の意見を聞くことは有益だと考える人も多いのではないだろうか。 なぜなら、転職の失敗の代償は大きいからだ。転職の失敗を経験したことがある人なら、よく理解できるはずだ。 もう少し我慢して元の会社に残っていればよかった、迷っていたもう1社の方に転職した方がよかったかもしれない、もし誰かに事前に自分の転職について相談していたら、別の決断に至っていたかもしれない。そう思うから、転職相談をするのである。 実際、最も多い転職相談は転職の損得勘定を評価することである。転職先の会社はいい会社か、この転職はキャリアアップになるか、この程度の待遇改善で納得していいだろうかなど、転職そのものの損得勘定について他人の意見を聞きたい人は多い。 転職先企業の人気ランキングや年収ランキング、転職市場における自分の市場価値などが気になるのは、誰しも損をしたくない、できれば得をしたいと考えるからである。 ただ、この判断は実は難しい。なぜなら転職することで何を重視したいのか、それは人によって異なり、当然、転職にあたっての損得勘定も人それぞれとしか言いようがないからだ。