秋田汐梨主演映画『つぎとまります』10月公開 京都の新人女性バス運転士の成長を描く
京都・亀岡市のバス会社が全面協力した映画『つぎとまります』が10月5日より渋谷ユーロスペースほかで順次全国公開されることが決定し、あわせて予告編が公開された。 【写真】『つぎとまります』場面写真 本作は、京都の霧の町・亀岡市を舞台に新人女性運転士の成長とバスの魅力を存分に伝えるヒューマンファンタジー。京都を拠点に映画監督やクリエイターとして活動する片岡れいこが監督と原案を務めた。 「日本一のバス運転士になる!」。子供の頃からの夢を叶えるために、京都・亀岡のバス会社に就職する保津川美南(秋田汐梨)。個性豊かな同僚や、乗客たちに囲まれながらも失敗連続の毎日。そんな美南の心の支えは、バス運転士を目指すきっかけとなった憧れの“運転士さん”。ピンチの時に現れる彼を頼りに成長する美南だったが、ある日、彼について意外なことを知る。そんな時、西日本一帯が未曾有の大雨に襲われる。 主人公の美南を演じるのは、雑誌『Seventeen』で専属モデルを務め、地元・京都出身でもある秋田汐梨。バス運転士不足は全国的にも深刻な課題となっているが、女性バス運転士の割合は 1.7%と他の運送業に比べても低い。秋田の主演抜擢には、バス運転士が次世代の女性の職業選択のひとつとなるようにとの思いが込められている。そのほか、三島ゆり子、渋谷哲平、梶浦梶子、黒川英二、川合智己、清井咲希らが共演に名を連ねた。 「制作段階から映画の後援をするのは初めて」という京都市をはじめ、近畿運輸局などの行政やバス関係者の期待を背負った本作は、亀岡市にある京阪京都交通(株)の全面協力を得て撮影。主人公の回想シーンでは、車体を1980年代に登場したカラーリングに復刻塗装し、方向幕をつけて町を走らせた。実在する「2系統」などの路線や「大葉台2丁目」などのバス停も登場し、リアリティと親しみやすさにこだわった、さらに「霧のテラス」や嵐山渡月橋など、京都の美しい観光スポットも随所に登場する。運転席での操縦シーンや峠の流水・倒木シーンなどはCGを用いず、臨場感あふれる描写を再現。バス運転士が「誇りを持って働く」姿を表現している。 公開された予告編には、失敗しながらもめげずに奮闘する美南(秋田汐梨)の姿や、美南が昔助けてもらった憧れの“運転士さん”との不思議な出会いが映し出されている。 なお本作は、京都シネマにて9月13日より先行上映される。
リアルサウンド編集部