【今朝の5本】仕事を始める前に読んでおきたい厳選ニュース
(ブルームバーグ): イエレン米財務長官が為替介入に否定的な発言を繰り返す中、継続的な円買い介入は難しいとの見方が円売りを促しているようです。UBSは「米経済データはいくらか軟化し、米金融当局は利上げの可能性は低いとの考えを示しているが、ドル・ネガティブの環境に移行するハードルは依然高い」と指摘しました。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
急騰前の水準
ニューヨーク外国為替市場の円相場は一時1ドル=157円71銭まで下落。日本時間2日早朝の円急騰前の水準まで戻った。依然として大きい日米金利差を背景としたドル高・円安基調が根強く、円買い介入が実施された可能性が高まる中で市場ではその効果に対して懐疑的な見方が根強い。UBSではドル・円相場について、160円で今年を終えると予想している。
次期総裁
米クリーブランド連銀は、ゴールドマン・サックス・グループ出身のベス・ハマック氏(52)を次期総裁に指名した。金融、資本市場、リスク管理の分野で30年以上の経験を持ち、直近ではゴールドマンでグローバル・ファイナンシング・グループ共同責任者を務めていた。メスター総裁は6月30日に退任。ハマック氏は8月21日の就任と同時に連邦公開市場委員会(FOMC)会合で議決権を持つ。
「わずか、ないし緩慢」
米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)は、米経済が4月上旬以降に大半の地域で「わずかな、ないし緩慢な」ペースで拡大したと指摘した。個人消費は物価上昇の影響で抑制されたという。個人消費は物価上昇の影響で抑制されたという。「小売り支出は横ばいから微増となった。裁量支出の減少に加え、消費者が一段と価格に敏感になっていることを反映した」と記した。
再び加速
ドイツのインフレ率が2カ月連続で上昇した。来週の会合での利下げを準備している欧州中央銀行(ECB)にとって、目標の2%を達成するための課題の大きさを浮き彫りにした。5月の消費者物価指数(CPI、EU基準)上昇率の速報値は前年同月比2.8%。4月の2.4%から加速し、ブルームバーグが調査したエコノミスト予想中央値の2.7%を上回った。