転換点を迎えている「Xperia 1 VI」、体験会で見えたソニーが訴求したいポイント
ソニーは5月17日、発表されたばかりのハイエンドスマートフォン「Xperia 1 VI」の体験会を開催しました。筆者はレビュー記事でも本機をご紹介していますが、この体験会に参加して新モデルでアピールされるカメラ機能/音楽機能を中心に担当者の話を聞き、体験することができたので、あらためて「Xperia 1 VI」のポイントをご紹介します。 【写真】食事などを撮影するテーブルフォトでは、撮影時に影が入りやすいところをテレマクロだとそれが回避できるのも便利な使い道
■ディスプレイは明るく、サウンドはよりクリアに 「クリエーターと一緒に作り上げてきた」。同社のモバイルコミュニケーションズ事業部事業部長でイメージングエンタテインメント事業部事業部長も兼任する大島正昭氏は、「Xperia 1」シリーズについてこう話します。
クリエーターの声を聞き、ニーズを捉えながら開発をしてきたという「Xperia 1」シリーズですが、昨今のSNSの縦動画など、クリエーターの新しいニーズを踏まえて、「Xperia 1」の象徴的な特徴であったディスプレイにおける21:9のアスペクト比を変更。解像度も4KからフルHD+になりました。
コスト面では有利になる変更であるはずですが、大島氏は「(コストは)高くはなっていない」と言いつつも、コスト面からの変更ではなく、クリエーターの要望に応じた変更だとしています。
ディスプレイパネルの変更によって50%の明るさ向上に加え、テレビの「BRAVIA」の画質を再現するためにAIを活用した画質調整技術を投入しています。実際、ディスプレイを見てみると明るさが向上していて、強い照明下でも明るさが異なります。画面内の一部分を個別に調整することで、明るい被写体がより明るく表示され、見栄えもよくなっていました。
サウンド面でもさらに性能が向上しました。これまでも従来比で音圧を上げるなどの改良をしてきた「Xperia 1」シリーズですが、今回はフルステージステレオスピーカーのユニットを刷新。低音域のレスポンスが向上し、大振幅時のひずみを低減したことでよりクリアになったそうです。