広島バス、初任給を大幅アップ 運転手3万4500円、整備士3万6800円 「2024年問題」見据え人材定着狙う
広島バス(広島市中区)は、3月以降に入社する社員の初任給を運転手で3万4500円、整備士で3万6800円引き上げる。運転手や整備士は慢性的に不足しており、運転手の残業規制が強化される「2024年問題」を控え、基本給を引き上げて人材の確保と定着を目指す。 引き上げ後の初任給は、運転手と2級資格がある整備士が24万円。直近10年の初任給の引き上げ幅は最大1800円だった。中国バス協会(東区)は「初任給をここまで大幅に上げるバス会社は珍しいのではないか」としている。 広島バスは他の職種の初任給や現在の社員の給与の引き上げも検討している。2月には、全社員を対象に通勤手当を増額した。「他の業種からバス業界を目指す人が少しでも増え、退職者の減少にもつながってほしい」としている。
中国新聞社