12月からマイナ保険証に1本化 これまでの健康保険証はどうなる? 山形市役所は窓口開設して対応
山形放送
12月から紙やプラスチック製の健康保険証が新たに発行されなくなります。代りにマイナンバーカードと健康保険証を紐づけたマイナ保険証に事実上一本化されます。これまでの健康保険証はどうなるのか。どうしたらマイナ保険証に移行できるのか。山形市役所は窓口を開設して市民からの問い合わせに対応しています。 中川悠アナウンサー「みなさんはもうマイナンバーカードはお持ちでしょうか。市役所ではマイナンバーカードの発行と、このカードに保険証を紐づける手続きをする方が増えてきています」 政府は、現在使われている紙やプラスチックの健康保険証の新規発行を12月2日から停止し、マイナンバーカードに健康保険証の機能を持たせた「マイナ保険証」への1本化を推し進めています。それに伴い、山形市役所には、マイナ保険証への移行のため市民が訪れています。 市民「病院に行ったときマイナンバーカード持ってきてと言われた」 「きょう交付されたので、ついでに保険証を紐づけた」 山形市役所国保資格係 花輪公雄係長「1日あたり60人が移行のため来庁している。市民からは保険証廃止される12月2日以降、保険証が使えなくなるのではないか、という疑問が多い」 マイナ保険証への移行で現在持っている健康保険証が使えなくなるわけではありません。では、なぜマイナ保険証が必要なのでしょうか。マイナ保険証をスマートフォンで読み取ると。 中川悠アナウンサー「私の情報が出てきて、医療費やどんな予防接種を受けたかとかコロナのワクチンをいつ受けたのかも出てくる」 マイナンバーカードと保険証を紐づけることで、これまでもらった薬やかかった医療費、受けた予防接種などを知ることができます。医療機関が情報を確認することで、病院での適切な処置や、薬の確認が簡単にできるということです。 マイナ保険証はマイナンバーカード交付時に紐づけの登録をしていれば利用できます。紐づけしていない場合は役所や医療機関に設置してある端末やスマートフォンのアプリ「マイナポータル」などで登録する必要があります。 「私の中で疑問点があってマイナンバーカードは作っていたけど紐づけはしていなかった」 マイナ保険証の利用を希望しない人やマイナンバーカードを持っていない人には「資格確認証」が交付され、これまで通り医療を受けることができます。 山形市役所国保資格係 花輪公雄係長「マイナ保険証を持っている方も医療機関での利用が少ない状況。便利なものなので、少しずつ慣れてもらいたい」 現在マイナンバーカードの登録率は、山形市で77.1%。県で77.3%となっています。このうちマイナ保険証の登録率は、国民健康保険証の所有者では、66.7%とまだ7割を切っています。 市の担当者の話によりますと山形市内でマイナ保険証を利用できる医療機関は現在、96%とほとんどで、マイナ保険証を是非活用して欲しいと話していました。