<いざ令和の春>センバツ鳥取城北 支える/1 部長/マネジャー /鳥取
◇円滑な活動補佐、信条に 中島悠貴(ゆうき)さん(38) 鳥取城北ではチームスケジュール管理や調整など事務対応を一手に引き受ける他、野手陣にノックを打つなどの技術指導も。後輩でもあるナインらには「自分たちで考え、プレーできるようになってほしい」と願う。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 東亜大卒。2008年から同校コーチや部長を歴任してきた。指導側としては春夏6度の甲子園経験があるが、現役時代は1999年夏の鳥取大会準決勝で、ラストバッターに倒れた苦い思い出が残る。 部長の役割は「家族で言うと母親みたいなものでしょうか」(中島さん)。選手やコーチらの活動が滞りなく進めるのを信条としている。部内のミーティングでは前向きな発言をするよう常に心掛けている。 試合では、勝率のいい柄のネクタイを締め続けて験を担ぐといった一面も。最近は長男(7)が選んでくれた、紺色地に緑色の線が入ったものがお気に入りだ。 ◇重労働も感謝が励み 西村茉侑奈(まゆな)さん(2年)、忍海部愛唯(おしかいべ・めい)さん、豊福乃碧(のあ)さん(1年) マネジャーは3人。選手たちが練習中に飲む水の準備や用具の整理、スコア付けなど仕事は多岐にわたる。80人いる部員全員が練習に集中できるよう日々汗を流す。 兵庫県姫路市出身の忍海部さん、岡山県西粟倉村出身の豊福さんはともに部OBの兄を持つ。忍海部さんの兄透生(とうい)さんは18年夏に出場経験も。倉吉市から通う西村さんは「家でもついつい手伝いなどに体が動いてしまうようになった」とニッコリ。 夏場に2リットル入りのペットボトル飲料を10本以上抱えて運ぶなど重労働もあるが、部員らからの「ありがとう」が励みになっている。=つづく ⚾ 3月19日開幕のセンバツに出場する鳥取城北ナインら。白球を追う彼らの活躍を陰で支える人々を紹介する。