阪神・森下翔太 英会話始めま~す 国際大会で英語コミュニケーションの必要性を実感
阪神・森下翔太外野手(24)が英語習得に取り組んでいることが15日、分かった。昨年11月に侍ジャパンの一員として国際大会「プレミア12」に出場し、世界の広さを実感。帰国後、スマートフォンにオンライン英会話教室のアプリをインストールした。自らの技術向上のために、チームの外国人選手とのコミュニケーションのためにも、そして夢のメジャーに向けても、貪欲な姿勢で英語をマスターする。 【写真】談笑しながら…相合い傘で移動するゲラと森下 技術の上達につながるためならば、どんな努力もいとわない。国際大会を経験して新たな伸びしろを見つけた森下のスマホに、新しいアプリがインストールされた。 「最低限、英語は話せたほうがいいなと。プレミアの期間で、それを強く思った。話せて損もないし」 世界を知ったことで、まだまだ学べることに気づいた。今オフ中に行われたトークショーでの中学生からの質問にも、その必要性を説いていたほどだ。昨年11月、日本代表に選出されてプレミア12に出場。準優勝に終わったが、全試合を4番で戦い抜いた中で感じたものは大きかった。 「海外には日本にいないタイプの選手ばかり。慣れないと難しい。メジャーに行った1年目の選手が苦戦するのがよく分かった」 刺激的な1カ月だった。自分の経験や頭の中にない打撃をする選手、対峙(たいじ)したことがないボールを投げる選手がうようよといた。至る所に上達するヒントは隠されていた。 技術に国境はない。もし通訳を介さずに自らのことばで意思疎通ができれば、当事者にしか分からない細かなニュアンスまで理解し合うことができる。1週間を過ごした台湾ラウンドでは何度か食事に出かけたが、伝わった言葉は「This one」のみ。日常会話も話すことができれば…と、自らの英語能力を痛感した森下は帰国後、知人に相談。オンライン英会話教室のアプリをスマホに入れ、すでに講師を探している段階だという。英語をマスターできれば、かねて憧れを語るメジャーの夢を実現させたときにも生きてくるだろう。 カブスなどでプレーした経験がある藤川新監督も、海外志向について肯定的な意見を示してきた。昨年の契約更改の際に才木、佐藤輝がメジャー挑戦の意思を球団に伝えた際には「どんどん高い目標をつくらないと伸びていけない。その発想自体は大事なこと」とコメントしている。