看護師は被災しながら病院に寝泊まり… 持続的な医療の提供へ金沢と被災地の職員“トレード”の制度導入を検討 馳知事
馳知事は3日、石川県珠洲市と能登町の病院を視察しひっ迫した医療現場の改善に向け、被災地と県立中央病院の看護師を互いに派遣する制度の導入を検討する考えを示しました。 【写真を見る】看護師は被災しながら病院に寝泊まり… 持続的な医療の提供へ金沢と被災地の職員“トレード”の制度導入を検討 馳知事 3日午前、珠洲市総合病院を訪れた馳知事。関係者との懇談では、ほとんどの看護師が自ら被災しながらも病院に寝泊まりしながら勤務にあたるなど、ひっ迫した医療現場の課題を聞き取りました。 病院関係者は… 「日常の生活、住居、そこに大きな問題を抱えている職員が大勢いるので、平時のときのような気力をもってやれない職員も結構います」 こうした状況を受け馳知事は金沢市の県立中央病院と被災地の病院それぞれの看護師を一定期間、互いに派遣する「トレード方式」での勤務を制度として導入することを検討したいと述べました。 馳知事 「トレード方式で籍をここに置きながらも1~2年か2~3年そこで勤務していただく。いつかは看護師も帰ってこられるようにしたらいいのでは」 珠洲市総合病院では今月1日から外来診療を一部再開していますが、慢性的な人手不足が続いていて馳知事は国とも協力し人的支援を急ぎたいとしています。
北陸放送