「最終戦でCL決勝をプレーし優勝する。これ以上に素晴らしいものはない」今季でドルトムント退団のロイスがマドリーとの大一番へ
ドルトムントのマルコ・ロイスが、チャンピオンズリーグ(CL)決勝に向けてコメントした。 今シーズンのCLで大躍進を見せるドルトムント。グループステージではパリ・サンジェルマン(PSG)やミラン、ニューカッスル・ユナイテッドを抑えて死の組を首位通過し、ノックアウトステージではPSVやアトレティコ・マドリーを連破。準決勝ではPSGとの再戦を2試合合計スコア2-0で制して決勝進出を決めた。 2012-13シーズン以来となる11年ぶりの決勝進出を決めたドルトムントは、27年ぶり2度目のCL制覇を目指して日本時間6月2日に聖地ウェンブリーでレアル・マドリーと対戦する。 今シーズン終了後にドルトムントからの退団が決定しているロイス。最後にビッグイヤーを掲げるチャンスを迎えた中、その舞台はバイエルンに敗れた2013年の決勝と同じウェンブリー・スタジアムだ。同選手は『UEFA.com』のインタビューでこのことについて語った。 「前回のウェンブリーは11年前で、異なる相手、異なる選手、だからリベンジではなく、ただただ期待感しかない。今、目標はトロフィーを掲げることだ。翌日にドルトムントで何が起きるかなんて僕たちには想像もできない。次の90分、もしかしたら120分で勝敗が決まる」 「時間とともにより経験を積むもので、20歳のころよりも良い準備ができるものだ。でも、みんなが少しばかり神経質になったり、緊張したりすることは当然のことだと思う」 また、対戦するレアル・マドリーについては「彼らの選手たちはこの舞台に慣れている。でも、これが勝敗を決めるわけではないし、すべてはピッチ上で決まる。彼らにはすべてのポジションに強力な選手がいて、とても落ち着いてプレーし、高いプレスを掛け、たくさん走る。僕たちには最高の状態が必要で、少しの運も必要だ。でも、1試合だけだから何でも起こり得る。僕たちは信じないといけないし、僕たちには信じられないほどに大きな応援がある」と意気込みを語った。 このレアル・マドリー戦がドルトムントでのラストゲームとなるロイスは、クラブから離れることについても口にしている。 「ドルトムントは僕にとってのすべてだ。12年間プレーしたことは何かしらの意味を持つはずだ。名前や金のためだけでここにいることはできない。着心地の良さを感じ、良い環境や最高のチームメイトがいる必要がある。ファンもとても大きな役割を担っている。退団はここと同じ場所を見つけられないと知っていることを意味している。だから、このような決断を下す前には何度か考えないといけない。ファンがこれだけ長期間在籍した理由の大きな一部だ。そしてもちろん、ここに必要な選手であるといつも感じられたこともとても大切な要素だった」 「ラストゲームでチャンピオンズリーグ決勝でプレーし、優勝を勝ち取ること以上に素晴らしいものはないと言えるだろう。2013年のウェンブリーでのチャンピオンズリーグ決勝から始まり、2024年の同じ舞台で終わる。もっと良くないドルトムントのキャリアの終わり方だってあっただろう」