【特集】関西から箱根路へ~挑戦がくれた新たな歴史への糧 立命館大学「僕たちを信じて応援して」(読売テレビ「あすリートPlus」)
■箱根駅伝予選会への挑戦
毎年、ドラマチックな戦いと熱き絆で日本中を感動の渦へと誘う箱根駅伝。新春の風物詩である本大会は、来年100回目を迎える節目を記念し、全国の大学に箱根路挑戦への門戸を開くという試みを実施。番組では、このチャンスに挑戦の決意を表明した立命館大学の勇姿に密着しました。 番組テーマソング「証拠」がBGM!林 琴奈(JTマーヴェラス) 10月14日に東京・立川で行なわれた予選会。またとないチャンスを掴もうと全国からやってきた挑戦者が集う会場には、立命館大学の姿もありました。 (田中コーチ)「正直きびしいでしょ、という意見もありました。日程的にも実力的にも関東の箱根を目指して入学している選手と比べて、非常に高い壁なので。しかし、ただ【出来るか出来ないか】、【本選に行けるか行けないか】ではなくて、【(箱根を)目指したいかどうなのか】。(そう問うと)チームの大半の選手から、【実は(箱根を)目指したい】という声があったので、ならば目指そうということになりました」 【チャンスがあるなら、積極的に目指したい】そんな志のもと、チームは箱根路への挑戦をまっすぐ見つめ、入念な準備を重ねてきました。 (山﨑皓太選手)「(箱根駅伝に)挑戦できるチャンスが来たというのは、自分の人生では二度と来ないようなチャンスだと思っています」 (大森駿斗選手)「関東の大学のエースと戦えればいいなと思っていますし、留学生ランナーとも勝負できるいいチャンスなので、積極的な走りができればと思います」 (北辻巴樹選手)「予選会に出るからには予選を突破するのが目標です」
■「関東の壁はすごく分厚い」挑戦がくれた新たな歴史への糧
決意と覚悟のもと、チーム全体で決めたスローガンは【歴史を変える】。最初で最後の箱根予選会、覚悟の12人が新たな歴史に挑みます。予選ではハーフマラソンによるチーム上位10人の合計タイムで競い、13位までが来年正月の箱根駅伝の出場権を獲得できます。 チームの先頭に立ったのは大森選手。関東の強豪に囲まれ、同じく3年生の山﨑選手が続きます。後続は集団を作って、2人の後を追いました。 (田中コーチ)「ファイト!給水だ、給水!」 田中コーチらの声も次第に熱を帯びます。箱根駅伝予選会に挑戦した12人中5人が、5日前に開催された出雲駅伝でも活躍。ダメージは覚悟の上でのチャレンジとはいえ、中盤以降、疲労が選手たちを襲います。 そんな中、最初にフィニッシュしたのは、先頭を走っていた大森選手。1時間3分台という自己ベスト更新でのゴールでした。続く山﨑選手らも、続々と自己ベストを更新。12人は持てる力のすべてを出し切りました。しかし、結果は関東勢に及ばす34位。無情にも、同じ関西勢にも遅れをとってしまいました。 (山﨑)「完敗です。悔しいというより、全く歯が立たなかった。実力差が見えたことは良かったのかなと思います」 (北辻)「【関東の壁はすごく分厚い】というのを全員が身に染みて感じたと思います」 (大森)「ひとつの目標に向かって練習をしていくのは、自分たちにとって、とてもいい経験になった」 予選会終了後、田中コーチは選手たちにこのように伝えました。 (田中コーチ)「結果は34位でした。箱根出場を目標に掲げて3月からやってきましたが、この結果はきちんと真摯に受け止めてほしいと思います。(関東勢の選手たちと戦わずに)テレビ画面越しに彼らを【強いな】と思うのと、一緒の舞台で走ってみて【これだけの差があるんだ】と。しかも、ある程度うちは出し切った上で差があるということを忘れないでほしいなと思います。【このチャレンジがあったから、立命館大学がさらに強くなったね】と言えるような今後であってほしいなと思っています」 覚悟をもって挑んだ予選会。さまざまな想いと貴重な経験を胸に、次なる歴史に向けて走り続けます。