面接で「優秀な人を見抜く」超効果的な質問術 「いい人が採れない」という悩みを解決する
これらの質問に対して、具体例が出てくれば出てくるほど、自社にとっての「いい人」を判断しやすくなります。一方、具体的なエピソードがなく、抽象論に留まるようなら、「エネルギーがあるとは判定できない」と考えていいでしょう。 ■選考時に人事が見抜くべきポイント②「知能」(概念知能・感情知能) 2つ目のポイントは「知能」。知能には「概念知能」と「感情知能」の2種類があり、仕事をするためにはどちらも必要です。
概念知能とは、物事を構造的に理解し、それをわかりやすく伝える能力。自身の思いや考えはもちろん、相手に問いかけられたことを的確に理解し、問題に対して的を射た答えを出すことができる。概念知能は、優先順位をつけて仕事を段取りよく進める「タスクマネジメント」につながります。 「次の会社に求めるものを3つ教えていただけますか?」 概念知能を判断するには、このような質問をするといいでしょう。要点をいくつかのポイントにまとめ、わかりやすく伝えるためには概念知能が必要です。自身が会社に求めているものを3つにまとめ的確に伝えられる人は、概念知能があると判断できます。
逆に3つにまとめることができなかったり、要領を得ない回答の場合は「概念知能があるとは判定できない」と考えていいでしょう。また、概念知能があっても「次の会社に求めるもの」を自社が提供できない場合も、採用は見送ったほうがいいでしょう。 一方、感情知能とは、人の気持ちがわかる能力。相手の気持ちを理解し(あるいは理解しようと努め)、それに対して適切な言動が取れる。感情知能は、人を巻き込んだり、育成したりする「ヒューマンマネジメント」につながります。
「周囲の人々は、あなたのことをどんな人だと言っていますか?」 感情知能の判断をするには、このような質問をするといいでしょう。自分自身について客観的かつ具体的に述べられるならば、一定の感情知能があると判断することができます。逆に「優しい人と言われます」と曖昧な一言で終わってしまったり、具体的な説明がない場合は、「感情知能があるとは判定できない」と考えていいでしょう。 ■選考時に人事が見抜くべきポイント③「パーソナリティ」 (性格的特徴・行動傾向性)