【お悩み相談連載:さらば青春の光・東ブクロの『こわいもんなし』】「恋愛でのつらい記憶は"思い出しシコり"で忘れろ。新たな出会いに向かうべき」
酸いも甘いも噛み分けた孤高のお笑い芸人・東ブクロ(さらば青春の光)のお悩み相談連載「東ブクロの『こわいもんなし』」。 【画像】東ブクロの穏やかなまなざし 恋のお悩み、仕事のお悩み、日常のふとしたお悩み、そして性のお悩み......まで、東西南北森羅万象、どんな悩みも東ブクロがズバッと解決!! ■「自分の人生は決められていた」 【お悩みNo.39】私は深夜にふと、自分の親が亡くなったら自分はどうすればいいんだろうなどの重い事を考えることがあります。ブクロさんもふと何かを考えることはありますか?【PN:ぶくっち・女性・中校生】 * * * ――誰もが一度は通るお悩みです。 親の死や自分の死について考えて眠れなくなるパターン、これは誰でも経験しますね。ただ、僕は最近はそんなことまったく考えなくなりました。どう振り払ったかも覚えてないけど、学生で終わりました。 なぜかって考えたら、考えてもしゃあないから考えなくなっただけ。いま自分は死にそうなのか。いやちゃうな。その岐路にたってない。そのときに考えればええやんって。 ――いま考えても仕方がないと。 そう。先のことを、今から悩んでも仕方ないし、時間の無駄やと思うんです。俺の人生が今こうなのも運命やと。そう思えたら楽になります。 ――そういうきっかけがあった? スキャンダルを起こした頃ですかね。あれ、なんでこんなことになってもうたんやろ。もしかしたら、何年か前、あの日に右回りで家に帰らんで左回りで帰ったから、こんなことになったんちゃうかな。なんや、ずっと前からもう決められたんか。そう思ったらだいぶ楽になったんです。 ――あのときこうしたらよかった、とは少し違う。 そうね。もしかしたらあそこに要因があったのかなと思うだけ。それやったら、これはもう運命として決まってたと思える。自分もそうやけど、いずれ親も死ぬわけで、それを受け入れなあかん時がくる。でも、それも決まってたこと。 大学受験を失敗したり、就職に失敗したのも、なんや前から決まってたんか。そう思えば全部が楽になります。 ――逆にこの先の運命を決めるのは今の自分である。 この先、きっといいことあるからね。悲しいことだけやない。親の葬儀で葬儀屋の女性が棺に遺体を入れるときに胸チラが見れるかもわからん。生きていればラッキーがある。 親の前に自分が死ぬ可能性だってあるかもしれん。でも、そういうのを想像すると悲しい気持ちにしかならないから。 ――だったら考えても仕方がない。 そんだけ想像力が豊かやったら、他のことを考えたらええんちゃうかな。未来に期待するんならいい。やけど、未来に悲観するって一番無駄な時間やと思うんです。そんなことで体力を使うなら、エロいことに体力を使ってほしいですね。