（写真：PHILE WEB）

Googleは、Androidの最新版となる「Android 15」をPixelデバイス向けにリリースした。今回のリリースには、プライベートスペース、盗難検出、遠隔からのロック機能など、セキュリティ面の強化を中心に、多数の新機能が提供されている。 「第7世代iPad mini」発表。A17 Pro搭載、Apple Intelligence対応で10月23日発売 Android 15はまず、インストールする際にプライベートスペースの設定が必要になる。Android 15のプライベートスペースは、秘匿すべき情報を扱うアプリを保護するためのもので、SNSや金融関連アプリ、あるいはデーティングアプリなど、他人に開示したくない、すべきでない情報を扱うアプリをここに登録し、プライベートスペースをロックすれば、それらのアプリは他のユーザーから実質的に見えなくなる。 プライベートスペースには追加の認証プロセスが用意されるほか、プライバシー強化のために設定でプライベートスペースの存在自体を非表示化することも可能だ。 盗難検出機能は、ひったくりや何らかの方法でデバイスが奪われ、逃走された場合にそれをAIが検知し、デバイスを自動的にロック状態にする。 Android 15では、折りたたみ式デバイスやタブレット向けに2つのアプリをペア設定することで、ひとつのアプリアイコンから起動するだけでペアにしたアプリも同時に起動させることが可能となる。また、Pixel TabletとPixel Foldでは、アプリを開いているときに最近使用したアプリや選択したアプリをタスクバーに表示しておき、すばやく切り替えられるようにするオプションが用意されている。 そのほか、アプリ内カメラコントロールが暗所でもより適切に機能するようになり、サードパーティ製アプリでもカメラコントロールが強化されている。さらにメッセージングアプリでは衛星接続を使用してテキストメッセージを送信できるようになり、パスキーを使用するアプリには1 度のタップだけでログインが可能になるなど、多数の改善、強化が含まれている。 なお、Android 15は今後Pixelデバイス以外にも各社のAndroidデバイス向けに展開される予定だが、アップグレード後にやむなくAndroid 14にダウングレードする必要が生じる場合に備えて、あらかじめバックアップをとっておくことをおすすめする。自動バックアップを設定している場合は、最近のバックアップが残されているはずだが、手動で行う場合は設定から[システム] > [バックアップ]に移動し 、 [今すぐバックアップ] を選択すると実行できるはずだ。 Source: Google