ふくおかFG、保険会社からの出向者が個人情報1560件漏えい
ふくおかフィナンシャルグループ(FG)は1日、損害保険ジャパンと大同生命保険から受け入れた出向者が、それぞれの出向元の保険会社に対し、ふくおかFGの顧客の保険契約の情報計1560件を漏えいしていたと発表した。ふくおかFGは2社に対し、再発防止の徹底を求めた。
ふくおかFGによると、漏えいがあったのは、傘下の保険代理店「FFGほけんサービス」と福岡、十八親和、熊本の各銀行が募集した生命保険や損害保険、火災保険の契約者の氏名と契約内容など。いずれも住所や電話番号、生年月日、口座番号は含まれていないという。
それぞれ出向元の保険商品の販売動向などを把握する目的で漏えいしていたという。現在のところ、悪用などの二次被害は発生していないとしており、ふくおかFGも「業務管理が不十分だった」として、グループ内の再発防止に努める。
損害保険会社では同様の漏えいが相次いで発覚し、損保ジャパンなど大手4社は8月、金融庁に報告書を提出。調査の過程でふくおかFGでの漏えいも発覚したという。