【独自解説】外交と国防を担うトップが相次いで解任、習近平政権に今何が⁉日中首脳会談では、習主席のホテルに小走りで駆け付ける岸田首相の姿が…中国の思惑とは?
今、中国で、習近平国家主席の“お気に入り”とされた閣僚らが次々解任されています。その裏には、実質ナンバー2とされる「習近平 代理人」の存在が…。さらに、日中首脳会談では岸田首相が異例の“小走り移動”。中国が演出したかったものとは?そして、悪化する中国経済に習国家主席が打った一手とは?講談社「現代ビジネス」・近藤大介編集次長の解説です。
揺れ動く中国国内…相次ぐ閣僚“謎の解任”
今、中国で閣僚の解任が相次いでいます。まずは、習近平国家主席のお気に入りだったという秦剛(しんごう)氏(57)。2022年12月に外相就任、2023年3月に国務委員に就任しましたが、7月に外相を、10月には国務委員を解任されました。外務省報道官や式典を取り仕切る儀典局長、駐米大使などを歴任し、「(午前)2時の秦剛」というあだ名がありました。
Q.「午前2時の秦剛」とは? (講談社「現代ビジネス」・近藤大介編集次長) 「儀典局長をしていたとき、彼自身が習国家主席の格好をして、他の職員にバイデン米・大統領役になってもらい、米中首脳会談などの練習をしていました。どのように発言するか、どのようにお茶を出すか、どの部屋で誰がどう動くかなどをセッティングする責任者で、予行練習を本番さながらにやっていたといいます。まるで映画のセットのようにやって、それが午前2時までかかってしまうので、『午前2時の秦剛』と呼ばれ、皆に恐れられていたということです」 Q.そういうところが、習国家主席のお気に入りだったのですか? (近藤氏) 「その通りです。習国家主席からすると、大変そつがなく物事が進むので非常に気に入って、次の外務大臣にしたいということで、その前に箔をつけさせるため若くしてアメリカ大使にして、2022年12月に外務大臣に就任させました」
そんな秦剛氏に「愛人報道」が出ました。お相手は香港フェニックスTVキャスター・傅曉田(でんぎょうでん)さん(40)で、北京語言大学・北京大学を卒業し、ケンブリッジ大学で修士号を取得するなど正にエリートです。2022年11月には、父親不明の男児を出産。2023年3月19日、傅さんとみられるSNSに誕生日を祝うメッセージが載せられていましたが、その日は秦剛氏の誕生日でした。現在は消息不明ということです。 Q.「傅さんがアメリカと繋がっているのではないか」という話があるのですか? (近藤氏) 「そうです。彼女には一度会ったことがあるのですが、重慶出身で上昇志向が強く、ジャーナリストにはあまりない強い香水をつけていたのが印象に残っています。また、2022年11月に産んだ男児の顔が写真で出ているのですが、秦剛氏にそっくりですので、父親が秦剛氏だという可能性が高いと思います。さらに、彼女が英・ケンブリッジに留学していたとき、ケンブリッジ大学に彼女の名前がついた庭ができたり、アメリカでは豪邸を提供されたりしています。そういったことから、米英のスパイなんじゃないかという噂がずっとつきまとっていた方で、秦剛氏がそんな方と愛人関係になって男児も誕生したとなれば、中国の最高機密が米英に漏れるんじゃないかと疑われ、取り調べに入ったということではないか、というのが最も有力な説です」
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