<春に舞う・センバツ選手紹介>/14 大阪桐蔭/履正社 /大阪
◆大阪桐蔭 ◇頼れる父が心の支えに 境亮陽(りょうや)選手(1年) 岐阜県大垣市出身の外野手兼投手。元高校球児の父寿さんは約2時間半かけて公式戦の観戦に来てくれ、「困った時に一番に思い浮かぶ頼れる存在」だ。 中学時代に陸上男子100メートルでジュニアオリンピックに出場した俊足。昨秋の明治神宮大会準々決勝のクラーク記念国際戦で先発出場し、1本塁打を含む4打数4安打。力強い打撃を加えてコールド勝ちに貢献した。 今冬はコンパクトな打撃と攻めの守備を目指して練習した。 ◇ロマンある長距離打者 ラマル・ギービン・ラタナヤケ選手(1年) 西谷浩一監督が「粗削りだがロマンのある長距離打者」と評価する内野手。昨秋の府予選で本塁打を放ち、近畿大会準々決勝・彦根総合戦は4番・三塁で先発、二塁打2本を含む3安打を打ち、逆転勝ちにつなげた。 名古屋市出身。友人の誘いで小学4年のころ、野球を始めた。2018年夏の甲子園をテレビ観戦し、春夏連覇した大阪桐蔭を志した。スリランカ出身の両親に野球経験はないが、「一番応援してくれている」存在だ。 ◆履正社 ◇体操で鍛えたバネ強み 只石琉人(りゅうと)選手(2年) 4歳で野球を始めたきっかけは「自転車を買ってもらうため」だった。小学生の時に体操も経験、そのバネやバランス力を生かせる内野手だ。過去に全守備位置を担当したことも強みだ。さらに守備力を高めようと、数多くのノックを受けている。 豪快な打撃が魅力の森友哉選手(オリックス)に憧れ、将来は野球関係の仕事に就きたい。甲子園では、「一番近くで支えてくれている」両親に、走り回る姿を見せたいという。 ◇プレーで両親に笑顔を 佐野木大登(さのき・ひろと)選手(2年) 外野手だが、小学3年から高校1年までは捕手で、どちらも守れる。中学時代は、履正社OBで、侍ジャパンの山田哲人選手(ヤクルト)も所属した兵庫伊丹ヤングの主将を務めた。 長所は「人に優しくできること」。将来の夢は「人を幸せにすること」だ。「一番苦労した人間が一番感動し、得をする」との言葉を胸に、レギュラーが取れなかった時も、自分を信じて練習に励んだ。センバツでのプレーで両親を笑顔にしたい。