事業利益は8億3200万円 JAみえなかが総代会 今年は第1次中期計画の最終
三重県松阪市豊原町に本店を置くみえなか農業協同組合(JAみえなか、山本清已代表理事組合長、3万2206人)が22日午後1時から、同市川井町の農業屋コミュニティ文化センター(松阪コミュニティ文化センター)で第4回通常総代会を開催した。議事には総代500人のうち246人が出席し、213人が書面決議した。 同JAは2021(令和3)年4月に旧JA三重中央と旧JA一志東部、旧JA松阪が合併して誕生し、4回目の総代会となった。 開会に当たって山本組合長があいさつ。「コロナの5類引き下げを受けて、社会経済活動がだんだん正常化していく中で当JAにおいてもいろいろな活動・イベントを再開した結果、令和5年度(前年度)の事業利益は8億3200万円、当期剰余金は7億8500万円と、計画以上の実績を残すことができました」と、前年度の事業報告から財務・事業成績の数字を引用し、組合員の協力に感謝した。 また「組合員の世代交代が進み、准組合員数(1万6990人)が正組合員数(1万5216人)を上回るなど、組織基盤が大きく変化している中で、改めて組合員の皆さんと将来にわたる関係を構築していかなければならない」とした上で、「500名の総代の改選があり、107名という女性の皆さまになっていただきました。ぜひとも女性の声をお聞かせ願いたい」と述べた。 来賓として同市の永作友寛副市長(65)と津市の山下佳寿副市長(62)が列席し、それぞれ市長の祝辞を代読した。 議事では、前年度の貸借対照表と損益計算書および注記表、会計監査人の監査報告、監事の監査報告などの報告に続いて、前年度の事業報告および剰余金処分の承認、本年度の事業計画など全6議案が原案通り可決された。役員改選はなかった。 本年度は合併後の第1次中期経営計画(3カ年)の最終年度に当たり、「JAみえなか『不断の自己改革』への取り組み」の中で①農業生産の拡大・農業者の所得増大②元気な地域づくり③健全経営の堅持──の三つを基本目標に総力を挙げて取り組むとしている。 子会社の㈱あぐりネット三重中央、㈱JAアグリサポートだいち、JAベジマルファクトリー㈱の3社の前年度の事業報告もあった。