オープンを前に地域住民に料理を振る舞う茂子さん（右）と寿喜さん

　福島県会津美里町本郷の福重岡（ふくえおか）地区に６日、食堂「ホームキッチン藤原屋」がオープンする。地区には２０２０（令和２）年にイタリア料理を楽しめる「ツブラゴッツォ」、２０２３年に「パン屋みち」が開店した。地域に新たなにぎわいや交流が生まれている。 　ホームキッチン藤原屋は、店主の佐藤茂子さん（６８）と夫の寿喜さん（６９）が「地域に人が集まれるような場所がほしい」と準備を進めてきた。ランチタイム（午前１１時～午後２時）は天ざる（税込み千円）とソースカツ丼定食（同）を用意。自家栽培の野菜を使った小鉢が付く。ティータイム（午後２時～同５時）もある。総菜の販売や、若い世代が会津の郷土料理の作り方などを学べる教室の開催も考えている。 　少子高齢化による人口減少で地域の活気が失われつつある中、地域住民は新たな交流の場の誕生を喜ぶ。店がある福重岡字八重松で区長を務める歌川秀夫さん（６９）は、市街地へ行かなくても自宅近くに飲食店があるのは助かると話す。飲食店やパン店が相次いで開店し、歌川さんと佐藤さんは「『福重岡グルメロード』として売り出すのもおもしろいのではないか」とアイデアを語った。

　ホームキッチン藤原屋の営業日は毎週金曜日から月曜日。 （会津版）