「今すぐにでも裁判終わってほしい」京アニ放火殺人事件 青葉被告の判決を見届けた遺族 控訴を受け「これからどれだけ時間がかかるかわからない」
京都アニメーション第1スタジオに放火し社員ら36人を殺害したなどとして、死刑判決を受けた青葉真司被告側が判決を不服として控訴しました。控訴を受けて、事件で亡くなった武本康弘さん(当時47)の父・保夫さんは次のように話しました。 (武本康弘さんの父・保夫さん) 「今すぐにでも裁判終わってほしい、どの遺族も皆一緒だと思うけど控訴だとまたどれだけ時間がかかるかわからないからね。僕も歳だから。とてもじゃないけど大阪高裁もいけないし、とにかく早く終わってほしい」 保夫さんは25日に行われた判決言い渡しを見届けるため、京都地裁へ足を運んでいました。保夫さんは初めて京都地裁を訪れたといいます。 (武本保夫さん)「青葉被告はテレビで見ていた通りだったけど、思ったより元気そうだった。法廷ではほとんど後ろ姿しか見ていないけれど、反省している様子には見えなかったな」 死刑判決を聞いたときに、どのような心境だったかを問うと、次のように話しました。 (保夫さん)「予想通りという感じ、死刑だろうとは思っていた。ほっとしたとか、そんな感情はないね。これでおしまいにしてもらいたい」 「おしまいにして欲しいというのは?)控訴しないでほしい。控訴したらまた何年もかかると刑事さんに聞いているからね」 25日の判決後『控訴しないでほしい』保夫さんは何度も何度も、祈るようにこの言葉を繰り返していました。 しかし26日に青葉被告側は控訴しました。