競泳 初五輪の平井瑞希、東京都選手権V 予選から57秒0連発も「力みあった」 2位の三井「ベストに届かず悔しい」
競泳の東京都選手権が1日、東京アクアティクスセンターで行われ、パリ五輪代表の平井瑞希(ATSC.YW)が女子100メートルバタフライを57秒00で制した。平井は午前の予選も57秒03の好タイムで泳いだが「予選はそんなに全力でいっていなかったので、決勝はもっと速いタイムを狙っていた。前後半とも1ストロークずつ多くなって、力みがあった」と反省。2位には同じくパリ代表の三井愛梨(横浜サクラ)が入った。 3月の代表選考会では、56秒91の自己ベストで優勝して初五輪を決めた平井。長水路(50Mプール)でのレースは選考会後初となったが、大会前には発熱で休養する期間もあったという。「休んでも、実力を落とさないように」とイメージトレーニングなど工夫。スタート後の浮き上がりの改善にも取り組んでいるといい「(実力の)ベースとしては、上がっているのかなと思います」と一定の手応えを語った。 五輪初出場の17歳は、パリで日本記録(56秒08)の更新を目指す。次戦はインターハイ予選を兼ねた神奈川県大会(21日初日)に出場予定という。平井は「そこで56秒3、4あたりを狙って、今日悔しかった分、前半後半をうまく泳げるようにトレーニングしたい」と意気込んだ。 女子200メートルバタフライで同じく初めて五輪に臨む三井は、59秒32の2位。スピード強化の一環で100メートルに出場したが「自己ベストに全然届かなかった。悔しい」と振り返った。パリ本番では、自己記録の更新と表彰台も期待される19歳。今後は200メートルに照準を合わせた体力強化にも取り組むと言い「これから急激に成長する事もないかと思うので、成長できるようにしつつ、ターン周りや細かいところもしっかりとやっていきたい」と残り2か月を見据えた。
報知新聞社