老後は「月8万円」の年金だけで生活する予定です。「95歳まで」生きるとしたら貯蓄はいくらあればよいでしょうか?
昨今では生涯独身の方も増えているようですが、老後を迎えるにあたって、心配になることのひとつが生活費ではないでしょうか。 ▼年金が「月10万円」で老後が不安…持ち家で「貯金」と「退職金」があれば大丈夫? 生活費を試算 「自分一人が生活するのに困らないだけのお金があればいい」と思っているとしても、具体的にいくら必要なのかは知っておいたほうが安心でしょう。 本記事では、65歳以上単身世帯における平均支出額と、毎月8万円の年金だけで95歳まで生きる場合に必要な貯蓄額をご紹介します。
高齢者単身世帯における平均支出額は?
総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編)」によると、65歳以上単身世帯の1ヶ月あたりの支出額と構成比は、表1の通りです。 表1
※総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)」を基に筆者作成 実収入については、年金を含めて13万4915円が平均となっており、合計支出の15万5495円を引くと毎月2万580円不足することになります。
月8万円の年金で95歳まで生きる場合に必要な貯蓄額は?
収入が月8万円の年金のみの場合、65歳で定年を迎えてから95歳まで生きると考えて、必要な貯蓄額はいくらになるでしょうか。毎月の支出合計が15万5495円だとして、収入が8万円だと月々7万5495円不足することになります。 つまり、1年だと90万5940円、30年間だと2717万8200円を自己資金でまかなわなければなりません。 高齢になると入院費や介護費など、思わぬ出費が生じることも考えられるため、さらに余裕を持ってためておいたほうがよいでしょう。
老後に向けて貯蓄を殖やすには?
月8万円の年金のみで老後の生活を送るのであれば、なるべく早いうちから貯蓄額を殖やすことを考えておく必要があるでしょう。 固定費の見直しなどにより月々の支出を減らすことはもちろん、投資信託や株式投資、不動産投資など、資産運用を始めることも検討してみてはいかがでしょうか。 資産運用はリスクもあるため、自分に合ったものを慎重に選ぶことをおすすめします。また老後の資金づくりのために、個人年金保険や終身保険に入っておく方法もあります。