【速報】障がい者支援施設で虫歯治療中に容体悪化…体押さえつけられ入所者が死亡『馬乗り…シーツかぶせ両肩押さえる』歯科医師と看護師を書類送検 大阪府警
今年5月、大阪市内にある障がい者支援施設で、虫歯の治療中に施設職員らに体を押さえつけられ容体が悪化し、入所者が死亡した事件で、警察は当時治療にあたっていた歯科医師と看護師を書類送検しました。 業務上過失致死の疑いで書類送検されたのは、大阪市阿倍野区の61歳の男性歯科医師と兵庫県西宮市の55歳の女性看護師です。 警察によりますと、今年5月27日、大阪市淀川区にある障がい者支援施設で、入所者の橋本邦彦さん(当時69)が虫歯の治療中に暴れたため、女性看護師と職員ら5人で体を押さえていたところ容体が悪化し、その後、死亡しました。橋本さんの死因は胸や腹の圧迫による「急性呼吸障害」や「急性体循環障害」でした。 橋本さんは重度の知的障がいがあり、去年1月に歯科治療をした際にも暴れて、看護師らが押さえ込んだことがあるということです。 今回、女性看護師は仰向けの状態になった橋本さんの腹部付近で馬乗りになり、シーツをかぶせて両肩を押さえこむなどしていたとみられています。 警察の調べに対し男性歯科医師は「身体拘束は指示していないし、はっきり見ていない。看護師に一任していた。今回の件は重く受け止め、反省が必要だと思っている」女性看護師は「歯科医師が施設で治療をするという以上、暗に身体抑制を指示したもので、それ以外の選択肢はなかった。お腹の上に乗れば死んでしまうかもしれないと思ったが、短時間ならある程度の圧をかけても大丈夫と思っていた」などと話しているということです。 警察は事故を未然に防ぐ注意義務を怠ったとして業務上過失致死の疑いで、起訴を求める「厳重処分」の意見を付けて、歯科医師らを大阪地検に書類送検しました。