「いつ、何を言われるか」松本人志の性加害報道で芸人たちが恐れる「過去の性スキャンダル」告発の連鎖
ダウンタウン・松本人志(60)の性加害疑惑報道が止まらない。1月18日発売の『週刊文春』では、6、7人目の告発女性が登場。芸人たちの世界に波紋を広げている。 【すごい…】ミニスカ&ブーツで美脚があらわに…松本のホテルに向かった美女 というのも、お笑い界では以前から「女遊びは芸の肥やし」といった考えがあり、本命の彼女以外に性的関係の女性を作る芸人もいた。彼らからしてみれば、過去のそういった関係にあった相手から「いつ」「何を」訴えられるかわからないというのだ。 「お笑い芸人はとにかくモテます。少しでもルックスが良ければ、駆け出しで劇場公演を中心に活動しているころから、追っかけのような熱心なファンが複数つきます。そして彼らは、こうしたファン女性らの一部と性的関係を結び、恋愛には発展させない状態を続ける人もいました。芸人の間ではこうした相手のことを『カキタレ』という隠語で呼び、セックス目的だけの関係の女性を指す仲間内のワードとして多用してきました」(スポーツ紙記者) 「カキタレ」とは、性行為をさす「かく」と、女性を意味する「タレ」という言葉を合わせた隠語とされ、いつしか芸能界、特に男性芸人たちの間で〝裏用語〟的に横行するようになったと言われている。いわゆる「セックスフレンド」に似ているが、自身に対する女性のファン感情に付け込み、性行為だけの関係を持つ例が多いとされる。かつて複数の吉本興業所属芸人と性的関係を結んだことがあるという、飲食店勤務の30代女性が明かす。 「現在テレビにしばしば出ている中堅芸人2人と、性的な関係を続けたことがあります。いずれも劇場公演に足を運んで〝出待ち〟を繰り返して顔を覚えられ、そのうちに飲みに誘われてその日にホテルに行くという流れで肉体関係になりました。時々メールで『今日あいてる?』と呼び出され、性行為をするだけの間柄で、当時は『これがカキタレか』と自分で思いましたね。 ほかの多くの芸人にも大体カキタレはいましたよ。私の場合、2人ともその後結婚してしまい、切られるかのように連絡が途絶えました。本気で芸人のことを好きになったカキタレの中には、私のように切られた後、芸人に対して恨みのような感情を持つ人も結構いるかもしれませんね」 性加害疑惑を報じられた松本が所属する吉本興業は、最初に報道が出た12月27日にこれを否定して法的措置の検討を表明。松本も今月8日、この件に関する裁判に注力するとして活動自粛に入った。松本に女性をアテンドしたと報じられたお笑いコンビ『スピードワゴン』の小沢一敬(50)も、当初は所属事務所が疑惑を強く否定して活動を続けるとしていたが、13日になって活動休止を発表。『週刊文春』の続報では別の後輩らの名も挙がり、影響はほかの芸人にまで拡大している。 こうした状況をうけ、お笑い界では、すっかり忘れ去っていた自分たちの過去の〝性的スキャンダル〟について、いつ、何を「告発」されるか分からないと戦々恐々とするムードが高まっているという。 「コンプライアンス意識が低かった以前には、テレビやラジオ番組で、平然と『カキタレ』という言葉を使ってネタにしていた人気芸人が何人もいました。モテて遊んでいた芸人ほど、女性をぞんざいに扱ったり、捨てるように関係を断つなどして、知らないうちに怨恨感情を持たれているケースはあると思われます。 相手の素性を詳しく覚えていない例も多いとみられ、今回の松本人志をめぐる文春報道を機に、芸人の間では『俺もいつ、過去のカキタレたちから週刊誌に告発されるか分からない』と、ビクビクとささやき合う声がよく聞かれますよ」(芸能プロ関係者) 風俗遊びをネタとして公言している芸人も多いが、過去には人気芸人がそうした店に勤務する女性から、後で訴えられるトラブルが起きたこともあった。 「10年以上前の話ですが、風俗嬢が人気芸人から性加害に遭ったなどと主張して刑事告訴、告訴状をネットに上げるという騒動がありました。 芸人側は逆に名誉棄損罪で女性を告訴し、女性のほうが名誉棄損容疑で逮捕されましたが、有名な芸人であればあるほど、さまざまな女性との〝密室〟での関係をめぐり、どんな告発をされるか分からないという側面を抱え続けていることになります。その点では多くの芸人に〝身に覚え〟がある話なのかもしれません」(ワイドショーデスク) すねに傷をいくつも持つ芸人は、しばらく自分の「過去」と向き合う日が続きそうだ。
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