プロポーズを応援! お祝いに花を添える…ホテルバーの名門・京王プラザのおすすめカクテル
連載《hotel TIPS》Vol.12
編集長がホテルのおいしいものや楽しみを探しに行く「hotel TIPS」。4月から6月にかけてブライダルフェアが盛んな折、京王プラザホテル(東京・新宿)にプロポーズや結婚のお祝いにぴったりのカクテルがあると聞き、興味津々。愛情あふれるひとときに花を添えるカクテルとは一体……? 【動画・写真はこちら】華やかな飾りで盛り上がる「プロポーズ」の作り方 大人のバー「ブリアン」店長は何を語る?
■ホテルバーのレジェンドと…積み上げた半世紀
訪れたのはメインバー「ブリアン」です。京王プラザホテルが開業した1971年に営業を始め、1980年に現在の南館に移設されました。重厚なカウンターの一部には何やら接ぎ目が見えます。これは当時の引っ越しの際、現在の入り口から搬入するために、やむなく切断した跡なのだとか。壁一面に積み上げられたスコットランド製の素焼き赤れんがと、銅のオブジェや椅子が調和し、店内はテラコッタの色調で統一されています。クラシックな内装は、まさに大人の空間といった雰囲気です。 風格漂うブリアンには、時を越えて長く愛されてきた代表的なカクテルがあります。店長の小鷲崇文さんが「うちで最も有名なカクテルといえば、お祝いを意味するこちら」と作ってくれたのが「セレブレーション」。数々のカクテルコンペティション受賞者を輩出したホテルバーの名門、京王プラザホテルのレジェンドといわれる渡辺一也さんが生み出した1杯です。 まず、カクテルグラスにシャンパーニュを入れます。すかさずシェーカーにコニャック(ブランデー)、フランボワーズ(木いちご)リキュール、コーディアルライムジュースを入れ、華麗な手さばきでシェークし、シャンパーニュが入ったグラスに注ぎます。若き渡辺さんがこのカクテルを考案した40年ほど前、シャンパーニュを先に注ぐという大胆な手法に、コンペではどよめきが起こったそう。 グラスに立ち上る繊細な泡。黄金色のカクテルは、シャンパーニュとコニャックが溶け合った濃密な味わいと甘酸っぱい木いちごの香りが絶妙なハーモニーを奏でます。「シャンパーニュとコニャックはともにブドウが原料なので相性が良いのです」と小鷲さん。「お客様の会話からお誕生日だと察しがつけばおすすめします。他にも成人式や久しぶりの再会、仕事がうまくいった時など、お祝いの席にふさわしい華やかな大人のカクテルです」