9月の米雇用者数、増加ペースは小幅加速か-エコノミスト予想
(ブルームバーグ): 米労働省労働統計局(BLS)が4日発表する9月の雇用統計について、ブルームバーグが調査を実施したエコノミストは雇用者数の増加ペースの小幅な加速を予想している。失業率は中央値で前月と同じ4.2%と見込まれており、労働力需要が落ち込みつつあるとの懸念緩和につながる可能性がある。
それによれば、9月の非農業部門雇用者数の伸びは中央値で前月比15万人と、4カ月ぶりの大幅増が予想されている。8月は14万2000人増だった。
米金融当局が9月17、18両日の連邦公開市場委員会(FOMC)会合で通常より大きめな0.5ポイント利下げに踏み切ったのは、雇用者数の伸び鈍化や失業率の悪化が主な要因だった。パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は9月30日、労働市場のさらなる冷え込みを望まないとの考えをあらためて示した。
パウエルFRB議長、政策は「時間とともに」より中立スタンスに
9月の雇用者数増加幅の予想レンジは7万人から22万人と大きな開きがある。ブルームバーグ・エコノミクス(BE)の米国担当チーフエコノミスト、アナ・ウォン氏は、季節調整の結果、同月の予想は特に困難となり、見通しを大幅に上回る可能性があると指摘。同氏自身は18万8000人の増加を見込んでいる。
原題:US Jobs Report Is Expected to Show Stable Growth in September(抜粋)
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Augusta Saraiva