「ブラピからメールが来た」ロマンス詐欺にあった女性が払った驚愕の金額と、彼女を襲う第二の悲劇とは!?
*この記事は、フランスの新聞社「Le Figaro」グループが発行する「madame.lefigaro.fr」で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 【画像】ロマンス詐欺に遭った女性、SNS上でさらなる追い打ち 「アン」という名前の女性が、偽のブラッド・ピットによる詐欺の被害に遭ったと報じられたが、その内容がネットで嘲笑の的となり、批判が相次いでいる。これを受け、最終的に仏テレビ局TF1は、1月12日(日)に放送された情報番組「Sept à huit(セット・ア・ユイ)」の映像を削除した。 信じがたい話が明らかになった。1月16日(火)のTF1の情報番組「Sept à huit(セット・ア・ユイ)」の報道で、53歳のインテリアデザイナーのアンが「偽ブラッド・ピット」によって83万ユーロ(約1億3500万円)を騙し取られたと語った。この詐欺事件が報じられると、彼女にはサイバーハラスメントの嵐が吹き荒れることとなった。 すべては2023年2月に始まった。50代のアンは、人生で初めてInstagramのアカウントを作成した。そのアカウントは、夫と娘と一緒にスキー旅行の写真を投稿するために作ったものであった。しかしすぐに、アンはネット上で「ブラッド・ピットの母親を名乗る女性」から接触を受ける。そして翌日、今度は「ブラッド・ピット本人」を名乗る人物からメッセージが届き、母親が彼女のことを話していたと告げられる。最初は半信半疑だったアンだが、送られてきたメッセージや写真に説得され、次第に偽のブラッド・ピットに騙されてしまった。 1年以上にわたり、アンはブラッド・ピットとの遠距離恋愛を信じていたが、実際に会うことはなかった。ふたりのやり取りは全てオンラインでのメッセージだけだった。アンは、「夫が私や私の仕事に興味を持ってくれなかった一方で、ブラッド・ピットは私に関心を示してくれた」と語り、「私は彼と話すのが好きだった。彼は女性の気持ちをよく理解していた」と明かした。