開幕まで1カ月 ナインの競争心に拍車 明石商、動き確認 /兵庫
<センバツ2019> センバツ開幕まで1カ月に迫った23日、明石商ナインは同校グラウンド(明石市)で練習に汗を流した。夢の舞台が近づくにつれ、選手同士のレギュラー入りへの競争心も高まってきており、気迫のこもった表情で、走攻守に磨きをかけた。 ナインはウオーミングアップをした後、7カ所に分かれてフリー打撃を開始。鋭い打球を意識し、マシンと投手の球を見極めて振り込み、合間にはティー打撃に取り組んだ。 守備でも、走者を置いた実戦形式で内外野の連係を確認した。走者一塁や一、三塁などの場面からノックを受けてゴロ処理や併殺、挟殺、中継プレーの練習を繰り返し、進塁を許してしまった際には「試合の流れが悪くなるぞ」などと、大声で注意し合う選手たちの姿もあった。 重宮涼主将(2年)はセンバツ出場が決まってからナインの意識が一層高まったとし、「これまで重ねてきた基礎練習の効果が出始めている。あと1カ月の間に実戦感覚を磨く」と力を込める。溝尾海陸(かいり)選手(同)も「どんな相手でも粘り強く戦えるよう細かいプレーにこだわりたい」と意気込んだ。 選手たちを指導しながら見つめていた狭間善徳監督は「試合に出る選手はチームの代表という責任を持たなくてはならない。あと1カ月の間にベストなメンバーを選びたい」と話した。【黒詰拓也】 〔神戸版〕