【刺激的な走りを思いのままに】ヤマハのロードスポーツモデル「MT-09」がデザイン、操縦性、先進性で更に進化!
力強くも自分で操れる楽しさを追求したエンジンを搭載
塊感のある引き締まったボディに搭載されるのは、888ccの水冷DOHC直列3気筒エンジン。大きな駆動力を自在に操るために、軽量・スリム・コンパクトにこだわっている。ピストン、コンロッド、クランクシャフト、カムシャフト、クランクケースといった主要パーツのほとんどは専用設計となり、また燃焼室はコンパクトにすることで、素早い燃焼で高いトルク性能を発揮してくれる。これらの燃焼改善と軽量化によって燃費改善も実現している。 また、ライダーの運転集中力をサポートしてくれる高機能・6軸の「IMU」を搭載、そのIMUの情報を受け取って車両側にフィードバックする「ECU」には、バンク角も反映したトラクションコントロールシステムや旋回性をサポートするスライドコントロールシステム、そして前輪の浮き上がり傾向時にライダーを支援するリフトコントロールシステムが搭載され、個々の制御が相互に連動してライダーが運転操作に集中できるようにサポート、マシンのポテンシャルを効率よく引き出してくれる。
ライダーの高揚感を高めるこだわりのサウンドデザイン
ヤマハは音にもこだわり、乗車時にライダーに悦びを与えてくれるサウンドデザインを追求。エアリクリーナーボックスカバーにAAGと呼ばれる開口部を儲け、吸気サウンドをライダーにダイレクトに伝達。また従来モデルの吸気ダクトを3本から2本に変更し、高速・高回転域をより響かせるチューニングをほどしている。それによって、エンジン回転が上昇するにつれて音圧が高まり、気持ちの良い加速を演出してくれる。 そしてテールパイプは左右シンメトリー排気とし、左右から音圧を感じることによって、トルク感のある排気音を実現、エキゾーストパイプは、気筒別に曲がり具合や長さが異なるステンレス製のものとして、優れた脈動効果を実現。排気系はマス集中化に貢献するだけでなく、低速での心地よい低周波音を奏でてくれる。
スマートライドへと導いてくれる先進の装備が充実
メーターは従来モデルの3.5インチから大型化され、より高い視認性を得た5インチのTFTディスプレイを採用。新設計のハンドルスイッチで直感的な操作が行え、表示項目も見やすくなっている。また様々な路面状況に合わせた走行を可能とするヤマハライドコントロールモードも搭載、ワインディングやサーキットに適したスポーツモードをはじめ、幅広い環境と路面をカバーし、市街地走行に適したストリートモード、出力特性をマイルドにし、雨天等の悪化した路面状況に適したレインモード、そしてYRCセッティングによって各種デバイスの介入度をライダーの好みで洗濯できるカスタムモードが用意されている。 ちなみにYRCセッティングは、ヤマハ専用のアプリ「Yコネクト」によって、非乗車時でもスマホでセッティングの作り込みが可能。またナビアプリ(ガーミンストリートクロス)をスマホにインストールしてBluetoothで接続すれば、TFTメーター上でナビゲーション機能も利用できる。そのほか、長時間走行時の疲労を軽減するクルーズコントロールシステムやスムーズな走りを実現するクイックシフター、スマートフォン等のデジタルデバイスの充電が可能なUSB Type-Cソケット(シート下)に備え、スマートなライドをサポートしてくれる。 ■YAMAHA 【MT-09】カラーラインナップ ダークブルーイッシュグレーメタリック8カラー ディープパープリッシュブルーメタリックCカラー マットダークグレーメタリック6カラー ■YAMAHA 【MT-09】スペック 全長×全幅×全高(mm):2090×820×1145 シート高(mm):825 総排気量(cc):888 エンジン:水冷4ストロークDOHC直列3気筒 最高出力(PS/rpm):120/10000 最大トルク(kgf・m/rpm):9.5/7000 燃料タンク容量(L):14 車重(kg):193 価格:¥1,254,000(税込) カラー:ダークブルーイッシュグレーメタリック8、ディープパープリッシュブルーメタリックC、マットダークグレーメタリック6 取材・文/安室淳一 写真提供/ヤマハ発動機
MonoMaxWeb編集部