大谷翔平、一発逆転の6回1死満塁で空振り三振 得点圏打率9分5厘も「数をこなすことで改善されることもある」
◆米大リーグ ドジャース4―6メッツ(20日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム) 【写真】試合後は私服姿で取材対応 ベージュのシャツに白の帽子 ドジャース・大谷翔平投手(29)が20日(日本時間21日)、本拠地・メッツ戦に「2番・DH」で先発出場。今季最多の1試合3四球を選んだが、2打数1安打でチームは今季初の3連敗を喫した。 最大のチャンスは3点を追う6回だった。一発が出れば逆転という1死満塁で打席が回ってきた。球場が揺れるほどの大歓声。しかし、内角カットボールで空振り三振に倒れた。この日4度あった得点圏は四球3つと合わせて、1打数無安打だった。 「どんなシチュエーションでもボールは振らない。ストライクを振る。これはシンプルなので、あそこはテイク(見逃す)するのがベストな反応だったと思いますけど、ボール自体は素晴らしいボールではあったので、せめてファウルっていうのが理想かなとは思います」と振り返った。 19日(同20日)の同戦では5回2死一、二塁から右前適時打。現地観戦した真美子夫人(27)、愛犬・デコピンの前で得点圏では3月20日の開幕戦(韓国・ソウル、対パドレス)以来21打席ぶりとなるヒットを放ち、右拳を力強く握りしめた。しかし、この日の好機では快音は生まれず。得点圏打率は21打数2安打の9分5厘、5打点となった。 全体では3割5分9厘の高打率を誇るだけに、現地では“勝負弱さ”を指摘する声もある。「(チャンスでも意識などを)特に変えないようにするのが(これまでと)変えたことだと思うので、全打席、どのシチュエーションでもしっかり自分の打撃というか、そういうのをしっかりどんな状況でも変えずにいければなと思っています」。 16日(同17日)の本拠地ナショナルズ戦では2安打しながら、2~4打席目はいずれも得点圏で初球凡退。ロバーツ監督から「今の彼は走者が得点圏にいる時、いつもよりさらにアグレッシブになっている。あの気性を抑えなければいけない。もっと投手に球を投げ続けさせなければいけない。その話を彼とするよ」と苦言を呈されていた。大谷は指揮官との話し合いの場を持ち「単純に、ゾーンが多少広がっているというところがあったので。アグレッシブなのが悪いとかではなくて、そのアグレッシブなゾーンが広がっているというところで、スコアリングポジションじゃない場面というのは比較的しっかりできているので、そこを継続していこうということですかね」と見つめ直した。 得点圏の場面では当然、いつもより重圧がかかるが「もちろんビハインドのチャンスというのはプレッシャーがかかると思いますけど、逆に言えばそれだけ多くのチャンスをつくれているというところは自信を持っていいんじゃないかなと思うので。そこから先というのはまた数をこなすことで改善されてくることもあるので、そこは個人個人のやり方次第かなと思います」と話した。
報知新聞社