「被災者を助けてください」、育てた野菜の売り上げ4065円全額寄付 小学4年生、クラスで話し合い決める
長野県塩尻市桔梗小学校4年2組、野菜は総合学習で栽培
長野県塩尻市桔梗小学校4年2組の児童が1月31日、能登半島地震の被災地の義援金に充ててほしいと、育てた野菜の売り上げを市に届けた。市は日本赤十字社を通じて贈る。児童らはこの日、石川県輪島市で支援活動をした市職員から現地の様子を聞いた。 【写真】輪島の焼け跡…懸命の救助、重機運びこみ「助さん」登場
メッセージと合わせて市に託す
4年2組は昨春、総合学習の時間で野菜を育てて売り、困っている人に寄付しようと決めた。校内の畑でトウモロコシ、サツマイモ、ハツカダイコン、マリーゴールドなどを栽培。参観日などで保護者に販売し、4065円の売り上げがあった。昨年末時点では海外の紛争地で役立ててもらおうとの意見もあったが、冬休み明けに話し合い、能登半島地震の被災者支援に使ってもらうことにした。 31日は32人中、欠席者を除く27人が市役所を訪問。代表の伊東優莉さん(10)と遠山裕大君(10)が「被災者を助けてください」と言い、全額と被災者へのメッセージの寄せ書きを百瀬敬市長に託した。 その後、輪島市で26日まで5日間、避難所運営の支援に当たった市職員が、大規模火災があった「輪島朝市」などの写真を示しながら現地の様子を報告。児童らは真剣な表情で耳を傾けた。