市民13人、2団体を表彰 三重・松阪市小さな親切運動 登下校見守りや環境美化
三重県の松阪市「小さな親切」運動推進本部(本部長・竹上真人松阪市長)は14日午後2時から、船江町の松阪公民館で第110回善行者表彰式を行った。子供たちの登下校の見守り、地域の美化活動などの取り組みをする市民13人と2団体が表彰された。 心の触れ合う親切な行為を社会慣行とし明るく住み良い社会をつくることを目的に、1963(昭和38)年度から実施している。 本年度は▶地域住民の健康、安全な暮らしのために努められている善行部門=5人、2団体▶豊かな自然と美しい郷土をつくることに努められている善行部門=6人▶その他地域住民から感謝される善行部門=2人──が表彰を受けた。今回までの被表彰者は通算2253人、159団体となる。 式典で竹上本部長は、「表彰させていただいた皆さまは日頃からたくさんの人からありがとうと言ってもらっていると思います。これからも市民のためにいろんな場面で引き続きご協力いただけたら」などと謝辞を述べた。 表彰を受けた皆さんと表彰理由は次の通り。年齢は10月11日現在。 【地域住民の健康、安全な暮らしのために努められている善行部門】▶飯高町赤桶・西浦由佳(66)=耕作放棄茶畑の伸びた木を切り道路の視界確保などに取り組む▶嬉野田村町・岡田啓一(71)=毎朝の児童の登校の引率や通学路の危険箇所での見守り▶市場庄町・中西伸幸(67)=米ノ庄小学校見守り隊員として地域の子供たちをあらゆる場面で支援▶嬉野川北町・村井攻(80)=10年以上にわたり豊田小学校の校舎や駐車場の除草作業をしている▶駅部田町・刀根千惠子(67)=地域から花岡小学校に通う児童の登校時の引率▶松名瀬町・おはよう体操笑顔のまんま(世古るり子代表)=2018(平成30)年から、地域の高齢者の居場所づくりや健康寿命を延ばすためラジオ体操などの活動をしている▶川井町・寄合所「ひだまり」(中村陽子代表)=過去10年以上継続して川井町地区の高齢者を対象にした食事会やレクリエーションなどを計画し実施 【豊かな自然と美しい郷土をつくることに努められている善行部門】▶飯南町横野・坂口さよ子(73)=グラウンドゴルフの後や学生たちの登下校道のごみ拾いや花苗植えボランティアを行う▶新松ケ島町・前田美智子(79)=ごみ回収後の地域のごみ集積場の清掃を永年にわたって行う▶同・阪口秀城(56)=地区の公園や公園周りの草刈り▶御麻生薗町・坂倉保雄(81)、宏子(77)=20年以上前から集会所周辺や駐車場の清掃活動を毎月行っている▶五主町・吉良山洋志(48)=6年以上にわたり地域の空き地の除草作業を自ら定期的に行っている 【その他地域住民から感謝される善行部門】▶伊勢場町・松本たづ(71)=10年以上にわたり伊勢場町ふれあい農園で漕代小学校児童にサツマイモの栽培指導の他、校内の畑での野菜の栽培指導を行う▶嬉野上野町・谷正晴(76)=嬉野算所町の三ツ池で7年前から、地域で見守るアイガモ9羽に朝夕毎日欠かさず餌をやって世話をしている。