イーサリアムは機関投資家から寵愛されるだろう:バーンスタイン
ビットコイン(BTC)の最近の上昇は、上場投資信託(ETF)の華々しい導入によって牽引されてきた。投資会社のバーンスタイン(Bernstein)は2月19日の調査報告書で、次は暗号資産(仮想通貨)第2位のイーサリアム(ETH)に注目すべきかもしれないと述べた。 イーサリアムは「今後、SECからスポットETFの承認を得られそうな唯一の暗号資産」だという。 バーンスタインによると、イーサリアムのスポットETFが5月までに承認される可能性は約50%で、今後12カ月以内に承認されることはほぼ確実だという。 多くの伝統的な金融会社がアメリカでのイーサリアムETFで先を競っており、トークンの中期的な見通しを後押ししている。フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)、ブラックロック(BlackRock)、フィデリティ(Fidelity)は、いずれもアメリカ証券取引委員会(SEC)からビットコインETFを承認されており、イーサリアムETFの申請書を提出した企業だ。 アナリストのガウタム・チャッガニ(Gautam Chhugani)氏とマヒカ・サプラ(Mahika Sapra)氏は、「イーサリアムは、そのステーキング・イールド・ダイナミクス、環境に優しい設計、新しい金融市場を構築するための機関投資家にとっての有用性から、主流となる機関投資家による採用に適している」と書いている。 イーサリアムのイールドマーケットは暗号資産の時価総額と歩調を合わせて成長し、「ETFの設計にステーキング利回りが含まれていれば、ユニークなETFの原動力となるだろう」と報告書の著者は書いている。 バーンスタインは、機関投資家は単にイーサリアムのスポットETFに投資したいだけでなく、「イーサリアムのネットワーク上で、より透明でオープンなトークン化された金融市場を構築したい」と考えており、「その有用性は資産を超えるものになる」と付け加えている。 3月に予定されているイーサリアムの次のアップグレードであるデンクン(Dencun)は、「ロールアップのための専用コリドーとブロックスペースを提供し、取引コストをさらに50%~90%安くする」ものだと報告書は述べている。 |翻訳:CoinDesk JAPAN|編集:井上俊彦|画像:Nikhilesh De/CoinDesk|原文:Ether Could Be the Next 'Institutional Darling,' Bernstein Says
CoinDesk Japan 編集部