会社役員男、違法伐採か 福島・西郷盛り土、中止命令従わず村が告発
西郷村の林に無許可で盛り土が造成された事件で、森林法違反(無許可開発、中止命令違反)の疑いで白河署に逮捕された会社役員の男(59)=茨城県つくば市=が、逮捕容疑となった昨年12月より前にも同じ林で違法伐採したなどとして、森林法違反の疑いで村に告発されていたことが12日、関係者への取材で分かった。 関係者によると、2022年9月、住民からの通報で男が所有する同村の林に盛り土が確認された。その後、必要な届け出がなく、中止命令に従わなかったため村が告発した。 県警は任意で捜査を進め、長嶺容疑者が違法伐採を行い、村の中止命令に従わなかったとして、森林法違反の疑いで書類送検したという。福島地検は起訴猶予処分にしたとみられる。 無許可造成で起訴 地検白河支部は12日、森林法違反(無許可開発、中止命令違反)の罪で男が代表を務める会社(茨城県つくば市)と男を起訴した。 起訴状などによると、同社と男は昨年12月上旬~今年2月ごろの間、知事の許可を受けず、所有する西郷村の林に1ヘクタールを超える規模で盛り土を造成するなどした上、県の中止命令にも従わず開発行為を続けた、なとどしている。 一方、郡山区検は12日、森林法違反の罪で同社従業員の男(58)を略式起訴。郡山簡裁は同日、罰金50万円の略式命令を出した。
福島民友新聞