本郷、狙い通りの延長同点弾!格上の東京朝高を撃破
令和6年度関東高校サッカー大会東京予選が開催され、初日の13日、清瀬内山運動公園で1回戦4試合が行われた。(※試合は前後半40分ハーフ80分) 【フォトギャラリー】東京朝鮮中高級学校 vs 本郷 第1試合は東京朝鮮と本郷が対戦した。ロングボールとサイドチェンジで相手の背後を突く東京朝鮮は攻撃の回数で圧倒したものの、肝心なシーンでミスが目立ち、崩しきれなかった。一方、本郷は堅い守りで猛攻に耐え続けたが、守備に人数をかけたためか、攻めに出られない状況にあった。 試合が動いたのは後半15分。東京朝鮮はショートコーナーからDF3ウ セヒョン(2年)が決め、先制ゴール。追加点が欲しかったが、東京朝鮮の攻めに順応した本郷が徐々にリズムをつかみ始める。1‐0で迎えた後半アディショナルタイム。本郷は左サイドの突破からMF10那須隆史郎(2年)が決め、同点に追いつき、試合は延長戦となった。延長前半8分、東京朝鮮はセットプレーからMF 8キム チャンウが追加点をあげたが、延長後半3分、本郷はコーナーキックからFW4堀河直仁(2年)が頭で決め、追いすがった。 実は延長後半にむけたハーフタイムの際、本郷ベンチでは選手に「CKを取っていこう」と指示が出た。考えられる狙いはふたつ。相手陣内深く攻めようと、選手たちの気持ちを攻撃に向かわせること。もうひとつはCKのときには、188センチの長身FW堀河に合わせる狙いがあったと考えられる。その最初のチャンスが本郷2点目のシーンとなった。ベンチからの「堀河、頼むぞ」の声。これに応えるようにチームの期待を乗せたヘディングが決まったといえる。 試合は2-2のまま、決着つかずに、PK戦へ。両チーム、1人目を決め、迎えた2人目。東京朝鮮が外した一方、本郷がきっちりと決め、一歩リード。双方、3人目以降、全員が決め、試合終了。本郷がPK戦を5-4で制し2回戦進出を決めた。 (文・写真=佐藤亮太)