ソロモン諸島、新首相にマネレ氏 “中国寄り”外交路線は継承へ
南太平洋の島国ソロモン諸島で2日、新たな首相に与党側が推していたジャーマイア・マネレ氏が選ばれました。マネレ氏は前政権で外務・貿易相を務めていて、中国寄りの外交路線は継承される見通しです。 先月、総選挙が行われたソロモン諸島では2日、議会で新たな首相を選ぶ投票が行われました。 地元メディアによりますと、与党側が推す元外務・貿易相のマネレ氏が過半数を上回る31票を獲得し、中国との関係見直しを訴えた野党側の候補者の18票を上回り、新たな首相に選ばれました。 ソロモン諸島は、ソガバレ前政権時代の2019年に、台湾と断交して中国と国交を樹立し、安全保障と経済の両面で急速に中国との関係を深めてきました。 マネレ氏は、首相に立候補を表明した際に「外交政策の基本は維持する」と述べていて、親中路線は継続される見通しです。 ただ、ロイター通信は、オーストラリアの専門家の話として、元外交官のマネレ氏は「あらゆる国際パートナーと良好に協力してきた実績がある」との分析を伝えた上で、「ソロモン諸島のスタイルに大きな変化をもたらす」との見方も伝えています。