『潜入兄妹』“鳳凰”はKis-My-Ft2 藤ヶ谷太輔? 誕生日やデビュー日など隠れた小ネタたち
この作品を「ついに来たか……」と待ち遠しく思っていた視聴者は多いのではないか。日本テレビの人気シリーズ『大病院占拠』『新空港占拠』を手掛けた実力派スタッフが再集結し、待望の新作として送り出したオリジナルドラマ『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』(以下、『潜入兄妹』)。第3話が放送された今、本作も『占拠』シリーズと同じく、“放送終了後”からが本番であることを思い知らされている。 【写真】場面カット(複数あり) ■『潜入兄妹』も小ネタ考察が楽しい作品に つまり、丹念に仕込まれた小ネタの数々から、さまざまな考察を巡らせるーーそれこそが、このシリーズを視聴する醍醐味なのだ。今回も出演者たちにまつわる遊び心溢れる仕掛けと、本作ならではの粋な演出が光る。 過去の作品では主演の櫻井翔にまつわる嵐の楽曲や、これまでの出演作品にまつわる小ネタが随所にちりばめられ、ファンを喜ばせた。そのサービス精神は、『潜入兄妹』にも間違いなく引き継がれていることを確信した。 ■竜星涼が出演した『ACMA:GAME アクマゲーム』からの引用も 第3話で描かれた貴一(竜星涼)と妹・優貴(八木莉可子)の「横浜地方警察署」への潜入シーンで、2人は清掃会社「クジラクリーニング」の社員として変装する。その際使用された貴一の社員証には「星口潜夜」という名前が記されており、これは竜星が『ACMA:GAME アクマゲーム』(日本テレビ系)で演じた天才ギャンブラー・上杉潜夜への巧みなオマージュとなっている。特に「潜」の字を用いた名前ということで、偶然ながら本作への繋がりも強く感じさせる粋な小ネタだった。 また、シリーズを通じて事件に巻き込まれ続ける不運な男・森崎恵太(中村隆希)の再登場も、ファンの間で大きな反響を呼んだ。第1話で、主人公の貴一が大暴れするレストランのシーンで、「嘘だろ~またかよ。嘘だろ~!」と逃げ惑う姿は、あの武蔵刑事(櫻井翔)の名台詞から引用しているのだろう。今回は人質にならずに済んだ森崎の登場に、冒頭から「やってるな~(笑)」とニヤついてしまう。 ■定番の“ナンバープレート”ネタ そして何より、小ネタハンターとしては劇中に登場する車両のナンバープレートも見逃せない。第3話冒頭、緊張感漂う地下駐車場。貴一が内部情報を入間と交換するために乗り込んだ車のナンバーは「1024」を示していた。この数字は、車内に潜んでいた及川光博の誕生日と一致する。それだけではない。闇金業者の鳴瀬賢太を演じる伊藤あさひの「119」、刑事部長・狩野正臣役の神尾佑を表す「316」など、登場する車両のナンバープレートには、それぞれの俳優の誕生日が巧妙に織り込まれているのだ。 ■「810」はKis-My-Ft2のデビュー日を意味している? そんな中で考察が飛び交っているのが、第3話に登場した「810」の車だ。シンプルに読み解けば、これは朱雀役の白石聖の誕生日なのだが、実は、もう一つ意味を持っていると指摘する声も。それは「810」がKis-My-Ft2のデビュー日を意味しているのではないか、という指摘だ。その背景として、現在SNSでは、本作のラスボスとなりそうな人物である鳳凰のキャストが「藤ヶ谷太輔なのではないか」という説が浮上しているのである。 『占拠』シリーズでは、過去に青鬼役の正体が菊池風磨であることが、その特徴的な歩き方とシルエットから早々に視聴者によって見破られたことも記憶に新しい。今回も、細部への注目度が高いファンたちの間で、Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔説が浮上し、活発な考察が展開されている。果たして「810」の持つ意味は、単なる偶然なのか、それとも緻密に計算された伏線なのか。 さらに注目すべきは、『潜入兄妹』の公式サイトに仕掛けられた秘密だ。過去の作品同様、画面に映し出されるネオン看板をクリックすると、隠された特別映像にアクセスできる仕組みとなっている。これまでのシリーズでは分断されたメッセージを繋ぎ合わせる必要があったが、今回は短い動画が断片的に提示されるのみ。 現時点では謎めいた内容に留まるものの、物語が佳境を迎える後半では、これらの映像が作品全体を貫く謎を解く重要な鍵となることは間違いないだろう。スリリングな本編の展開を楽しみながら、制作陣が細部にまで張り巡らせた遊び心溢れる仕掛けの数々に、翻弄され続けていたい。
すなくじら