「アレを発動すると必ず勝つ」関係者が語る巨人・阿部監督が弄した奇策「怒りの会見拒否」の本当の狙い
阿部監督の奇策とは--
阿部慎之助監督(45)率いる巨人が、4年ぶりの優勝まであとわずかに迫っている。 8月までなかなか勝ち波に乗り切れなかった中で、チームの起爆剤として弄した奇策――それは、3度に及ぶ〝会見拒否〟だった。コーチ経験もある球団OBが話す。 【衝撃写真】「そこ、ダメッ!」中田翔がミニスカ美女と……! 「阿部監督は現役時代、2軍監督時代には鬼軍曹として、パワーハラスメント疑惑も浮上するほど厳しさを前面に押し出してチームを鼓舞していましたが、今年は仏の顔をキープして温厚なキャラクターを貫き、若手にのびのびと野球をやらせる方針に切り替えた。前任の原辰徳氏(66)時代は監督の顔色ばかり窺ってビクビクしながらプレーする選手が多かったので、それを反面教師にしたのでしょう」 担当コーチにもある程度任せながら、現場責任者としてバランスを取ることに注力していたのです。“巨人は変わった”ということを示すため、メディアとの関係にも気を揉んでいましたね。パワハラ疑惑を晴らすためにも、記者との付き合いをより一層大切にしています」 ところが…… 「8月23日の中日戦、2対8で敗戦した後のこと。あまりの不甲斐なさに苛立ちを隠せなかったのか、阿部監督は試合後の会見を拒否したのです。約2週間後の9月8日のDeNA戦、0対8で完敗した後も阿部監督は“会見拒否”。それまで比較的良好な関係を築いてきたG担記者は、『何が起きたんだ?』とパニック状態でした」(スポーツ紙記者) なぜ阿部監督は会見拒否に踏み切ったのか。異変はシーズン残り30試合を切った8月末に起きていた。 「とある日の試合前、阿部さんは首脳陣を集め、『これからは俺がすべての采配や起用の決定をする』と宣言したというのです。以降、選手起用や継投を独断で決めることが増えました。首位を独走できる戦力を有しているにもかかわらず、広島や阪神になかなか差をつけられなかったことへの苛立ちが隠せなかったのでしょう。 一方で、選手たちへは温和な態度を続けていた。もちろん、外から見ていれば『コワッ!』と思うシーンもありましたが、2軍監督時代に比べれば可愛いものです。一方で、叱責は大事な場面でチームを引き締めるための大切なツールという側面もある。原野球から脱却するために自らそれを封じた阿部監督は、“怒りの会見拒否”という手段で選手たちに間接的なメッセージを送っているのでしょう。実際、8日の会見拒否を知ったとある選手は、『監督が怒った……』と震えあがっていました」(前出の球団OB) ◆“脱・原野球”との間で…… この“荒業”が功を奏したのか、9月18日のDeNA戦後に行った3回目も含め、“取材拒否”直後の試合はいずれも勝利。優勝争いの大きな起爆剤となったのは事実だ。 「個別の選手に直接余計なプレッシャーを与えず、チーム全体を引き締めるための意思表示としては、かなり効果的ですね。今の選手は直接叱られると委縮してしまいますから……。ただ、“会見拒否”は諸刃の剣。乱発すれば効果は減るうえに、メディアとの関係も悪くなる。とっておきのタイミングで発動する必要があります。いまは上手くいっているので、このまま優勝に突っ走っていってほしい」(同前) 9月に入り、試合中の采配がことごとくハマっている阿部監督。グラウンド外での“奇策”はこれから、吉と出るか凶と出るか……。
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