水川あさみ“道上”はヘルパー田所が清家の元恋人・亜里沙だと見抜くが…<笑うマトリョーシカ>
水川あさみが主演を務める金曜ドラマ「笑うマトリョーシカ」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)の第10話「ついに政治家を操る者の正体発覚!?」が8月30日に放送された。清家(櫻井翔)を操るハヌッセンの正体に近づきつつある道上(水川)。意外な人物の再登場もあり、事態はよりカオス状態に…。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】道上(水川あさみ)を電話で呼び出し、重要なことを伝える清家(櫻井翔) ■人間の欲望と謎が絡み合うヒューマン政治サスペンス 同ドラマは、日本推理作家協会賞や山本周五郎賞など数々の受賞歴を持つ早見和真が2021年に発表した同名小説が原作。抜群の人気を誇る若き政治家と有能な秘書の“得体の知れない不気味さ”に気付いた新聞記者が、彼らを取り巻く黒い闇に迫るヒューマン政治サスペンス。 印象的な笑顔とリベラルな言動で人気を集め、未来の総理候補との呼び声も高い若き政治家・清家一郎と、そんな彼を支える有能な秘書・鈴木俊哉。その2人の奇妙な関係を暴こうと、新聞記者である道上は、彼らの隠された過去を探っていく。 道上の社会部時代の先輩記者・山中尊志を丸山智己、道上の後輩記者・青山直樹を曽田陵介、道上の元夫・旗手健太郎を和田正人が演じる他、清家一郎の母・浩子役で高岡が出演。 さらに、清家と鈴木の福音学園時代の同級生・佐々木光一を渡辺大、大手新聞社社会部の敏腕記者だった経歴を持つ道上の父・兼高を渡辺いっけい、清家の実父で、官房長官を務めた経験もある有力代議士・和田島芳孝を加藤雅也、明るく前向きで肝がすわっている道上の母・香織を筒井真理子が演じている。 ■浩子が“ハヌッセン”ではないと明かし、道上は別の人物に目を付けた 清家(櫻井翔)を操っている“ハヌッセン”は浩子(高岡早紀)ではないかと思っている道上(水川あさみ)は、浩子に直接問いただしてみた。浩子の過去などが明らかになるが、「肝心なところにたどり着けていない」と言って、ハヌッセンに関しては否定した。 さらに、鈴木(玉山鉄二)に清家の大学時代の論文を送ったのも自分ではないと否定。 しかし、鈴木は清家の卒論を浩子が持っていたことを知っていた。それを知った道上は、ある人物に目を付けた。 ■亜里沙は生きていて、浩子の近くにいた 愛媛に滞在中の道上は、浩子の現在の夫・小松(堀内正美)に会いに行った。小松は元精神科医でクリニックを経営していたことが分かった。 道上は、小松を介護しているヘルパーの田所(和田光沙)のことも調べていた。「浩子の他に論文を送れるとしたら、自宅に出入りしている人物」という理由で調べ始めたが、それがビンゴ。 道上は何か情報をつかみ、山中(丸山智己)に電話した。そして、山中も一緒に愛媛に行ってほしいとお願いをした。「これでハッキリするかもしれません。清家一郎のハヌッセンが誰なのか」と。 ■ヘルパー田所が清家の元恋人“美和子”だった 愛媛で道上が集めたのは、浩子、山中、鈴木、鈴木の妻・由紀(真飛聖)、そして小松、ヘルパーの田所。 集まったところで道上が話を始めた。まずは、浩子はすでに清家から縁を切られているということ。浩子は清家が代議士になった時に縁を切られた。その時、精神状態がおかしくなり、患者として小松のところを訪れた。まだ現実を受け入れてない浩子は、体調も悪く、長くないという。 そんな話をした後、田所について「彼女はヘルパーをしている田所礼子さんです。いや、田所礼子と名乗っている方と言ったほうが正しいかもしれません」と言い、「鈴木さんに論文を送ったのはあなたですよね。真中亜里沙さん。三好美和子と言ったほうがわかるかもしれません」と明かした。 これには浩子も鈴木も驚きを隠せなかった。 ■亜里沙がハヌッセンで決まりかと思ったが、それも違っていた 道上が亜里沙の母親に田所の写真を見せると、整形して顔を変えていても母親はそれが娘だと気づいた。 それを話すと、田所はニヤリと微笑み、「そうですよ。私、美和子です。亜里沙ですけど」と言い、「ご無沙汰ですね、鈴木さん。騙しててごめんなさい。驚きましたよね。浩子さん」と、2人に話しかけた。 「鈴木さん、浩子さん、一郎くんが本当に心を許し、頼り、全てを預けていたのは私なんです」と勝ち誇ったように話す田所(亜里沙)だったが、ここでまた大きな事実が判明。 亜里沙がずっと清家を操ってきたハヌッセン的存在だったことは確かにそうだった。しかし、「3年前、突然彼は私を捨てた」と今は清家を操っていないと告白。 亜里沙は、浩子がハヌッセンだと思い、整形して近づいた。しかし、浩子はその気配を感じさせず、鈴木がそうかもしれないと思った亜里沙は論文を送ったという。武智議員の事故に関して否定はしなかったが、鈴木の事故については「鈴木さんの事故は私じゃない」と即否定。 ハヌッセンは浩子でも亜里沙でもなかった。落胆した浩子はBG株事件の重要な証拠となる音声データを道上に渡した。そのテープの音声には事件に関わる人物の声が残っていた。表舞台から姿を消した諸橋大臣(矢島健一)の他に、現職の内閣総理大臣・羽生(大鷹明良)の声も…。 その後、清家から電話で呼び出された道上。単刀直入に「清家一郎のハヌッセンは誰なんですか?」と問いただすと、清家は険しい顔を見せるが、意を決したように「道上さん、僕のブレーンになってくれませんか? 僕のそばにいてくれませんか?」とお願いした。 清家の真意が全く見えない。混沌とした状況の中、次回はいよいよ最終回。謎多き“ハヌッセン”の存在が明らかにされるはず。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部 ※兼高の高は正しくは「はしご高」