ティーショットを放つ石川遼

　◇男子ゴルフ　プレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品　　　第3日（2024年6月22日　栃木県西那須野CC＝7036ヤード、パー72） 　単独首位から出た石川遼（32＝CASIO）は4バーディー、1ボギーの69で回り、通算17アンダーで2打差の2位につけた。22年三井住友VISA太平洋マスターズ以来、2年ぶりの通算19勝目を狙う。 　単独首位から出た石川は69と伸ばしきれず後退も、2位の好位置で最終日を迎える。2番でボギーが先行しながらそこから盛り返し、「そんなには悪くなかったですけど、攻め方でミスしてしまったかなと。流れを自分でいい方向に持っていけなかったですね。最後まで耐えたというか、1日中耐えるゴルフでしたね」と振り返った。 　14番パー3ではスイング中にシャッター音が鳴るアクシデントもあった。今大会は無音アプリに限って携帯でのプレーエリアでの動画、写真撮影が可能となっている。スイングの切り返し時にティーイングエリアで音が響き、石川はフィニッシュを取り切れずにクラブを手から離した。グリーン左に池が広がるシチュエーションで、打球はぎりぎりグリーン左エッジに残った。しかし石川は両手を腰においてうつむき、約15秒間顔を上げられなかった。ホールアウト後に報道陣から14番について問われると、「いや、あれは自分のミスですね。アドレス時から音がしていたので、一度アドレスを解くこともできた」と語った。 　自身35度目の最終日最終組となった。2年ぶりの勝利に向けて2打差を追う18ホールに向け、「156人出ている中で上位のほんの一握りしか勝つか負けるかの勝負ってできない訳で。そこに最後入れたらもう最高っすよね。王手っていう言葉があるけど、将棋の王手もすぐ積む訳じゃない。そこからが本番だと思っています」と気合を入れた。