写真：Car Watch

　メルセデス・ベンツ日本は10月23日、究極のオフローダー「Gクラス」のEV（電気自動車）モデル「G 580 with EQ Technology Edition1」を発表した。価格は2635万円で、10月23日から注文受付を開始した。配車は2024年11月を予定している。 【画像】2024年9月1日付でメルセデス・ベンツ日本 社長兼CEOに就任したゲルティンガー剛氏 　G 580 with EQ Technology Edition1では、メルセデス・ベンツのEVで初となる4輪独立式モーターを採用し、永久磁石同期モーターをフロント左右/リア左右に計4基搭載。バッテリ容量は116kWhで、WLTCモード一充電走行距離は530kmを実現させた。 　また、Gクラス伝統のラダーフレームやリジットリアアクスルはG 580専用に強化・開発されるとともに、EVならではのオフロード走破性を高める新機能として「G-TURN」「G-STEERING」「オフロードクロール」などの機能を採用。EVモデルのGクラスも内燃機関モデルと同様に、極めて高いオフロード性能を備えた。 　同日開催された発表会には、2024年9月1日付でメルセデス・ベンツ日本 社長兼CEOに就任したゲルティンガー剛氏が登壇。ゲルティンガー剛氏は「G580は、オフロード走行でも高いパフォーマンスを提供するメルセデス・ベンツのSUVと電気自動車、両方の頂点に立つモデルです」と強調した。 　今回発表するG580について、ゲルティンガー剛氏は「電気自動車の特徴を最大限に生かし、4輪それぞれに対応するモーターを搭載。各車輪を個別に制御することで、今までにない走りを実現しております。Gクラスは誕生から今日までメルセデス・ベンツのSUVの頂点に立つ存在であり、そのGクラスのEV化により新たに電気自動車の頂点をも極める存在となります」と紹介。 　また、EVモデルならではの特徴として「その場で最大2回転旋回するGターンはこの車両の特徴の1つです。オフロード走行中、行き止まりに遭遇しUターンが必要なときなど、最大720度その場で旋回できるこの機能が活躍します。そのほかにも、後輪片側の駆動力を固定して狭いコーナーを曲がることを可能にするGステアリング、不整地でも一定の速度を維持してステアリング操作に集中して走行可能なオフロードクロール機能、最大45度の登坂性能、またマフラーや空気の取り入れ口が不要となることで、内燃機関モデルと比較しプラス15cmの水深85cmまで走行可能となり、電気自動車だからこそ実現できた機能を持ち合わせています」と説明した。 　そのほかにも、Gクラスの歴史について「1979年に本国ゲレンデヴァーゲンとしてデビューし、その後1994年に現在のGクラスへとモデル名称を変更しました。Gクラスはパワートレーンや安全装備など、その時代時代に合わせ最新のものへとアップデートしていますが、オンロード、オフロード問わずタフで、あらゆる場面で安全、快適な乗り心地、またどんな悪路でも走行できる走破性をドライバーに提供し続けています。また、一目でGクラスを分かるデザインもこのモデルの特徴ですが、愛され続ける理由の1つではないかと思っております。日本のマーケットでは、このスクエアでアイコニックなデザインが非常に人気で、多くのお客さまにご愛用いただいております」と説明した。 　一方、メルセデス・ベンツの日本市場に向けた取り組みについて「電気自動車はエントリーのEQAからラグジュアリーのメルセデスマイバッハEQS 680 SUV、そして本日発表のGクラスを加え、8車種13モデルとなります。SUVに関して言えば、販売比率が増え、近年は2台に1台がSUVとなります。メルセスベンツの販売における位置付けは年々重要度を増しています」と、その重要なSUVモデルの拡販に向けて、この秋に多数の特別仕様車の導入を企画していることを明かした。