鹿島市、水道料15%値上げ 6月使用分から、24年ぶり改定
鹿島市は、水道使用料の基本料金や超過料金を8月請求分(6、7月使用分)から15%値上げする。水道料金改定は2000年7月以来24年ぶり。水道管路の老朽化が進んでおり、施設の更新や耐震化に伴う費用の増加を理由にしている。 基本料金は5立方メートルが千円から1150円、10立方メートルが1600円から1840円に引き上げられる。超過料金も10~25立方メートルは1立方メートルにつき200円を230円に上げ、25立方メートルを超えた場合は同様に240円を276円にする。 3~4人家族の一般家庭で平均使用量20立方メートルの場合、値上げは1カ月当たり594円となり、1年間で7128円上がる。県内の水道事業体別に見ると、料金は17団体の中でこれまでの11番目から6番目の高さになる。 市によると、2022年度末の市内の水道管路は総延長約220キロで、老朽管路は約8%の約17キロ。28年度から急増し、35年度には半数を超える見通し。多額の工事費がかかるため、市は3月定例市議会に水道使用料の関連条例改正案を提出し、賛成多数で可決された。(市原康史)
市原康史