木曽の崖家造り 魅力紹介 中谷さん 研究成果展示 長野県木曽町図書館 来月10日まで
長野県木曽町福島本町の木曽川沿いに立ち並ぶ「崖家造り」の民家群に関する調査研究の成果が来月10日まで、町図書館で紹介されている。建築設計事務所に勤める会社員・中谷祐紀さん(25)=長野市=が、滋賀県立大学大学院の修士課程で町民の協力を得て進めた研究の成果をパネル15枚にまとめた。 崖家造りの民家は木曽川にせり出すようにして建てられ、独特の景観を形作る。川側には「下家」と呼ばれる地下階があり、道路側からの見た目より1~2階層分多いのが特徴だ。 展示は、調査に協力した所有者ら向けに2月に示した研究報告に基づく。崖家造りの民家7軒の間取り図や透視図などを使い、建築的な視点で分かりやすく説明している。 中谷さんは「増築を繰り返した住居は履歴書のようで、面白さがある」と崖家造りの魅力を語り「全国的に見ても珍しい街並みだということを伝えられたら」と願う。 午前10時~午後6時(土日・祝日は5時で火曜休館)。研究成果をまとめたブックレット(2200円)は同館近くの広小路プラザ観光案内所で販売されている。
市民タイムス